どうもこんにちは、飯野です。
海事新聞のニュースから、「上海市ロックダウン、上海港平常通り、海上輸送混乱なし。エアーの貨物便は欠便」についてお話していきたいと思います。
2022年3月30日イーノさんの物流ラジオ
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上海市のロックダウン
中国・上海市で始まった3月28日からのロックダウンとなっていますが、懸念されていた国際輸送への大きな混乱は生じていないようです。
世界最大のコンテナ港である上海港は、3月29日時点では、通常通りのオペレーションを行っているなど、本船もスケジュール通り動いています。
港での影響
上海市外から上海港への輸出コンテナ貨物の搬入は可能ですが、工場バンニングのFCLに限定されており、港でバンニングができない状況です。
LCLなどは市街の倉庫でバンニングされているのかもしれません。
港湾は重要なインフラと位置付けられ、24時間の稼働体制を維持しており、作業員や管理スタッフは、外部から隔離された状態で作業を続けていると記事は報じています。
船社情報によると、3月29日時点ではコンテナバンプールの稼働率が一部低下しているが、バージや鉄道のオペレーションにも支障は出ていないとのことです。
陸側への影響
これに対して、陸側の物流は停滞しており、今後の輸出入貨物の船積みと引き取りに影響が出ることが予想されています。
これまでの中国の港封鎖では、トラックドライバーの隔離など、陸送の方に問題がありましたが、今回はどうなるのでしょう。
ドレージ車両を含めたトラックはドライバーの陰性証明などの条件を満たせば通行が可能です。しかし、市内の通行規制や市外との移動制限、ドライバーの出勤困難などで陸送の遅延の深刻化が懸念されています。
これまでと同じような影響が出てきそうです。
これに伴い、これまで上海港までトラック輸送されていた輸出入貨物の輸送需要が、バージや鉄道に流入することも予想されます。
エアー便欠便相次ぐ
一方でエアーは、キャンセルが相次いでいます。
全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は28日に日本―上海間で貨物便を全便欠航し、日本貨物航空(NCA)は28日夜のフライトをキャンセルしています。
関係者によると、上海浦東空港での航空便の着陸は可能、グランドハンドリング業務の人員が確保できないため、欠航便が発生しているとのことです。
話が逸れますが、タイも空港倉庫の人が足りておらず、問題が多発しています。飛行機から積み荷は降ろされますが、なかなか倉庫に入らず、ブレークバルク(開墾)されません。
上海はもっとひどい状態なのではないでしょうか。
世界最大港のシャットダウンの影響
今回のロックダウンは、上海浦東空港が位置する上海市東部で28日―4月1日まで、西部で4月1日から5日までわけて施行されます。
港は問題ありませんが、トラック輸送で不具合が生じ、貨物の引き取りが困難になりそうです。
上海港は世界最大の港なので影響は大きく、北米、欧州への輸送にはどのように影響するのかが注目です。
また情報をアップデートしていきたいと思います。
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