どうもこんにちは、飯野です。
本日はウォールストリートジャーナルの記事から、「小売業者、速さよりも指定日配送に注目」についてお話していきたいと思います。
2022年11月11日イーノさんの物流ラジオ
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小売業者、速さより指定日配達
今年のホリデーシーズンに向け、小売業者は配達の速さを競うよりも、指定日に顧客に荷物を届けることに重点を置いています。
この変化は、近年のeコマースにおける配送スピードの競争が緩和されたことを意味しています。
配送スピードの競争
商品を顧客へ届けるスピードがどんどん速くなる一方で、小売業者の売上利益率は低下しています。
インフレに敏感な消費者がオンラインショッピングを控える中、多くの小売業者はフルフィルメントとラスト・マイル・デリバリーの高コスト抑制に注力しています。
米アマゾン社は、翌日配達と当日配達への投資により、スピード競争のベースを作りました。
2019年、Amazonは、プライム会員に特定の配達日を選ぶオプションも付け加え、現在、他の小売業者や物流事業者もこれに追随しています。
予想納期提示が重要に
小売業者にeコマースサービスを提供するShopify社は5月、同社のツールを利用する業者に対し、5日以内に配達可能な商品の横にマークを表示するオプションの提供を始めました。
これが、何を意味するかというと、2日であれ3日であれ、予想納期を提示することが重要であるということです。
「荷物がいつ届けられるかを明確に提示できることは、顧客にとって非常に価値がある」と関係者は述べています。
早い配達には高いコスト
他のEコマース・フルフィルメント・サービス・プロバイダーであるシピウム社のCEOは、この選択によって、より早い配達にはより高いコストがかかることが消費者に明らかになったとしています。
さらに、「そのトレードオフの計算を人々に伝えることが必要だ」と続けています。
コロナ渦での変化
オハイオ州立大学フィッシャー・ビジネス・カレッジの物流学の准教授によると、オンラインショッピングの利用者は、コロナ渦のサプライチェーンの混乱に慣れたことで、配送を待つことを厭わなくなったとしています。
消費者にとって最も重要なのは、「超高速で配達されるという保証ではなく、すべてが見え、いつ配達されるかを知ることができること」だと、准教授は述べています。
消費者の理解
「本当に早く欲しい場合もあれば、予定通りに欲しい場合」もあり、もちろんケースバイケースではあります。
しかし、早い配送にはそれなりのコストが必要です。
日本の通販では「送料無料」とうたうショップも多いですが、実際、送料は無料ではありません。
早く届ける場合は高いコストがかかっていると消費者にも正しく伝わらないといけないと思います。
物流業界の働き方改革には、消費者の理解がやっぱり必要だと感じた記事でした。
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