どうもこんにちは、飯野です。
本日は、2/14付の海事新聞の記事から、「アメリカの西岸港湾の労使交渉が4カ月ぶり再開」についてお話していきたいと思います。
2023年2月14日イーノさんの物流ラジオ
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4か月ぶりに北米労使交渉再開
昨年10月から中断していた米国西岸港湾の労使交渉が、先週から再開したもようです。
労使交渉の障害になっていたシアトル港の管轄権問題については、双方がひとまず棚上げすることで合意し、これにより労使交渉が再開したとのことです。
西岸から東岸への輸送シフト加速
米国西岸港湾は現在、小売業の過剰在庫に加え、労使交渉への不安から北米東岸への輸送ルートシフトが発生。
西岸港湾の取扱量が低迷しており、こうした状況に不満を持つ関係者からの圧力もあり労使交渉が再開したのでは、との指摘もあります。
PMA(太平洋海事協会)とILUW(国際港湾倉庫労働組合)は、交渉再開について特にコメントはしていません。
シアトル港の管轄問題、棚上げ
米国西岸港湾労使は昨年5月10日から交渉を開始したものの、シアトル港での荷役機器の保守・修理に関する管轄権問題でストップしていました。
シアトル港の保守・修理の管轄権はILWU側にあることを明記すべきと主張する組合側と、組合間の対立には踏み込まないとする使用者側の間で意見が対立していました。
今後の展開
北米労使交渉がやっと動き出しました。
LA、LB両港の港湾労働者が作業のスローダウン作戦をし、北米西岸にまたコンテナが滞留するかもと思っていましたが、そういった混乱は特にありませんでした。
ターミナル自動化の議論
しかし、交渉で注目されている、ターミナルの自動化の議論についてこれから進んでいきます。
ターミナルが自動化されてしまうと、現在年収2,000万円程の港湾労働者の仕事が減ってしまうので、労働者側がゴネてくることは予想されます。
幸いにも現在では港の混雑はないので、そこまで深刻にはならないと思いますが、何らかの影響は出てくるでしょう。
その影響を懸念し、東岸への輸送を選択している荷受人もいます。
今後の、労使交渉の進展にも注目です。
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