どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Job.comの記事から、「欧州の景気後退の懸念が薄れ、需要回復の期待高まる」についてお話していきたいと思います。
2023年3月20日イーノさんの物流ラジオ
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欧州、在庫再構築か
現在は欧州各地の倉庫は満杯状態が続いており、高いインフレ率にもかかわらず、今年後半には在庫スペースが十分にでき、在庫の再構築が進むとの期待が高まっています。
エネルギー価格の下落により、今年の景気後退のリスクが軽減されたように見えることから、アナリストやフォワーダーは、小売業による在庫補充キャンペーンが控えていると楽観視しています。
フォワーダーの見解
英国を拠点とするアナリストの貨物チームリーダーは、「第2四半期の終わりから第3四半期の初めに小売業者が倉庫を空にし始めそうだ。輸送量は増え、運賃の下落が止まるだろう」と述べています。
これは、ほとんどのフォワーダーが共有する見解でした。
DHLのグローバルヘッド
DHL Global Forwardingの海上貨物担当グローバルヘッドも、市場は正常化しつつあるとし、「高インフレ、金利、在庫水準などマクロ経済的な逆風は依然として続いているが、これは市場の崩壊ではない」と述べています。
更に、「これは安定に向かう傾向であり、今年後半には全体的な需要状況が改善されると予想している」と語っています。
欧州における在庫減少
ドイツに拠点を置くフォワーダーは、現在ヨーロッパでは特に小売・消費財セクターにおいて、広範な在庫補充は行われていないと述べています。
「顧客は長期的な在庫を持たず、その場限りの在庫補充を行い、短期的な視点で見ている」とし、「最新の市場データを見ると、今後数ヶ月の間の希望が持てる」としています。
PMI調査データ
ジャーナル・オブ・コマースの親会社であるS&Pグローバルによる2月のPMI調査データによると、企業が安全在庫バッファを解消する取り組みを強化したため、欧州の生産前在庫は2021年9月以来初めて減少しました。
とはいえ需要増加の明確な兆候はありません。
小売業者の見解
フォワーダーの今年の見通しのほとんどは投機的なもので、欧州のコンテナ船の輸入需要では不確実なものです。
一方でヨーロッパの小売業者の輸入担当者は、市場についてより悲観的な見方をしており、高い在庫水準と、低い需要から、年内に輸入注文を出す可能性は低いと語っています。
「今、いくつかのものを安売りしていて、ガーデン家具やBBQなど、かさばり、倉庫のスペースを取る春シーズン商品を片付けるのが狙いだ」と関係者は話しています。
現場レベルでは楽観視難しく
データでは今年の下半期には需要は回復しそうです。
しかし、小売業者、現場レベルではそんな兆候はなく、その予測は間違っているのでは?という印象を受けます。
現在のヨーロッパの消費者物価指数は8.5%と高い状況が続いており、インフレが続いています。
いろんな見方があるかもしれませんが、もしかしたらヨーロッパが一足早く需要が回復するのでは?という見方もあります。
その可能性もあるかもしれない、と考えておいても良いかもしれません。
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