どうもこんにちは、飯野です。
本日は、4月21日付の海事新聞の記事から、「マースク、日本発着でもLCL強化。安定性など強み、アジア中心にレーン拡大」についてお話していきたいと思います。
2023年4月21日イーノさんの物流ラジオ
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マースク、LCLサービス拡大
デンマークの海運大手マースクは、LCLサービスを拡大し、日本と韓国の北東アジア地区で長距離航路を中心に20レーンのサービスを提供しています。
今後はアジアを中心にレーンを増やし、年内に同地区で25レーンを追加する計画です。
マースクのインテグレーター戦略
マースクは、安定したサービスや独自のオンラインプラットフォームを武器に、インテグレーター戦略を進めています。
この戦略の一環として、日本では貿易・通関コンプライアンスに関するコンサルティングサービスを開始しました。
また、子会社ダムコを吸収し、L&S事業と統合して、現在では世界全体で約400レーンのLCLサービスを提供しています。
日本発着LCLサービス
日本発着のLCLサービスは主要港を対象に提供し、地方港発で自社混載がカバーできないレーンについてはコ・ローダーを利用しています。
また、横浜と神戸の三菱倉庫のCFSでコンテナに仕立て、マレーシア・タンジュンペラパス港と釜山港に集約しています。
更に、リチウムイオンバッテリーなど危険品にも対応し、さらなる取り扱いの増加を目指しています。
船社の強み
船社LCLの強みは、コンテナ・スペースを確保しやすいことや、確実性と競争力のある料金を提供できることです。
マースクのLCLサービスでは、海上運賃・CFSチャージ・ドキュメンテーションフィーの3本立てで透明性の高い料金体系を実現しています。
現在の顧客層は主に実荷主ですが、デジタルプラットフォームの提供により、フォワーダーなどの海貨業者などにも使いやすくなっています。
今後は、通関や現地配送を含む一貫体制を構築し、ドア・ツー・ドア輸送のブッキングにも対応する予定です。
リチウムバッテリー輸送への対応
マースクのインテグレーター戦略が凄いですね。
危険品であるリチウムイオンバッテリーの取り扱いも増やしていくということで、ここが出来る混載業者は強いと思います。
電気自動車のマーケットがこれから拡大していくため、船社であるマースクが自社の混載便で積極的にリチウムイオンバッテリーの対応をしていきます。
マースクは、世界中でサービスを提供しているため、色んなところから貨物を輸出入できるメリットもあります。
また、大手フォワーダーからマースクが人材の引き抜きしているらしいとの情報も耳にしました。
このように海運の人材業界にも影響を与えているマースクから目が離せません。
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