どうもこんにちは、飯野です。
今日は日本船主協会が「2050年にGHG実質ゼロに挑戦、2025年以降毎年100隻代替し、年間1兆円投資を考えている」というキャッチーなニュースを紹介したいと思います。
2021年10月28日イーノさんの物流ラジオ
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日本の海運業でGHG排出実質ゼロへ
日本船主協会は戦後すぐ、1947年に設立されました。
海運業に関する諸々の調査および研究を行い、海運業の公正かつ自由な事業活動を促進し、日本海運の健全な発展することを目的とする団体です。
その日本船主協会の会長さんが、海運業で2050年にGHG排出の実質ゼロを目指すと発表しました。
実際の脱炭素の動きとして、IMO(国際海事機関)はGHG削減戦略を
2030年までに2008年比で40%削減
2050年までに50%削減
今世紀中にゼロ
とし、2050年にGHG排出の実質ゼロを目指すというかなり野心的な目標を掲げています。
日本での脱炭素へ向けての動き
日本に現在、商船は約2,240隻あります。
注目なのは、この目標を達成するために、段階的に新燃料などに対応したゼロエミッション船に代替建造していく必要あるとしている点です。
2025年以降の投資規模については「毎年年平均100隻、約1兆円に上る」と試算し、大規模投資となることから「海運単独では難しい」ので、関係業界への協力を求めています。
毎年100隻で1兆円というと、1隻あたり100億円になります。
この目標達成のためには燃料に、カーボンリサイクルのメタン(Co2から作ったメタン)、水素、アンモニアなどを使用しないと、温室効果ガス実質ゼロは難しいです。
そういった燃料の前にLNG(液化天然ガス)など低炭素燃料が導入されていきます。
アンモニアと水素はそれを燃焼するエンジンの技術がまだ開発中です。
2050年へ向けての目標
2050年までの25年間での全体の投資額は20兆から30兆円に上るとのことです。どれだけ実現可能か分からないですが、凄い目標と投資金額だと思います。
1隻100億円だと全部スクラップにして一から建造するのではと感じました。
素人考えでは、エンジン、燃料タンクと周辺を変えると考えていましたが、この金額だと、一からの建造ではないのかと思われます。
この目標に向け、アンモニア、水素燃料のエンジン開発がより進んでいくようになります。
実際に最近はアンモニア燃料エンジンの開発のニュースをよく見るようになりました。
海運業界の脱炭素の動きは注目だと思いますので、随時発信していきます。
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