どうもこんにちは、飯野です。
本日はJob.comの記事から、「エアーの貨物輸送会社は悪化する需給のアンバランスと戦う」についてお話していきたいと思います。
2022年10月24日イーノさんの物流ラジオ
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貨物需要低下でスペース余る
航空会社は、着実に増加する長距離旅客数に対応するため、アジア市場にデッキ下のスペース(ベリー)を投入しているものの、ヨーロッパや北米の主要市場で貨物需要が低迷しているため、そのスペースを埋めるのは難しくなっています。
需給の不均衡は中国発の航空貨物スポット運賃に反映されています。
中国発のスポットレート
第3四半期から10月にかけて、中国のいくつかの地方で発生したコロナの再発とそれに伴う操業停止が製造業に影響を及ぼし、急激に低下しています。
Baltic Air Index(BAI)によると、第3四半期の上海発ヨーロッパ行きの平均レート水準は1キロあたり6.53ドルで、第2四半期と比較して9%減少。
現在のレートは1キロあたり5.56ドルで、前年同期比22%減となっています。
上海発北米行き
また上海発北米行きの平均スポット運賃も急落しています。
第3四半期の平均レートは7.75ドル/kgで、第2四半期より13%低下、現在のレートは6.00ドル/kgで、前年同期比46%減となっています。
エアーのスペース空きの影響
エアーのスペースが余っている直接的な影響は、コロナの規制が緩和された日本の第3四半期までの旅客数の増加で確認することができます。
データによると、日本からヨーロッパへの旅客機のスペースは四半期ごとに7%改善し、同路線の航空貨物スポット運賃は前四半期比で28%減少しました。
航空会社も、インフレや金利の上昇、その他の経済的要因による個人消費の減少により、需要が軟調に推移していると報告しています。
相次ぐ開国による旅行者増
しかし、アメリカンエアカーゴの商業担当副社長は、「中国からの輸出は、引き続きロックダウンや海外での個人消費の低迷の影響を受けているが、日本、韓国、東南アジア全域の需要は、企業が生産の多様化を図る中で、場合によっては新たな製造に支えられ、それなりに堅調に推移している」と述べています。
10月からアジア・東南アジアでも開国になってきました。
開国すると旅行者が増え、航空会社も旅客機を増えます。そうすると旅客機のベーリーのスペースが生まれます。
スペースの供給が増えるものの、北米、ヨーロッパのインフレで需要が低迷し始めてきているのでスペースがかなり余ることになります。
AIRのピークシーズン
エアーのピークシーズンはもう少し先ですが、ピークシーズンらしいピークにはならないかもしれません。
海上のLCLがエアーに流れていく可能性もあります。
エアーのスペースが供給過多のため、実務でそういう使い分けなどが出来ても良いのではないかと思っています。
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