大西洋横断のスポット運賃、需給バランスの悪化で下落中!

どうもこんにちは、飯野です。

本日はJOCの記事より、「大西洋横断のスポット運賃は需給バランスの悪化で下落」についてお話していきたいと思います。

2023年5月16日イーノさんの物流ラジオ

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大西洋側スポット運賃下落

大西洋横断航路では、米国の輸入需要の低迷と船腹余剰の影響で、欧州から北米航路への運賃が急速に下落しています。

太平洋横断航路やアジア-欧州航路の運賃が底を打ったとの観測が市場で高まる一方、大西洋横断航路の運賃がコロナの水準に達するにはまだ時間がかかりそうであるものの、運賃はじわじわと下がってきています。

大西洋横断航路について

「大西洋横断航路は他の多くの航路よりも長く持ちこたえたが、現在では他の航路と同様の調整が見られる」と、ハパッグロイド社のCEOは語っています。

Plattsのデータによると、運賃は2021年2月以来の低水準にあることがわかります。

Plattsによると、北欧から米国東海岸のレートは、1月上旬の6,000ドル/FEU強に対し、先週だけで19%下落し、2,100ドル/FEUとなりました。

ハパックロイドCEOの言及

そして、ハパッグロイドのCEOは、この市況に対し、マーケットの変化を考慮したこんな意見を述べています。

「米国貿易を取り巻く市場の基本的な構造は、太平洋側よりも大西洋側の方が優れており、米国が現在、太平洋側で調達している貨物が、将来的には大西洋側にシフトしていくことになるだろう。」

さらに「それがエジプト、トルコ、インドのどれになるかはわからない。」としています。

太平洋航路と大西洋航路

アメリカの企業の調達先が変わり、太平洋より大西洋航路の方が今後より注目をされて行くという感じでしょうか。

まだまだこれからのマーケットは不透明なところがありますが、常に変化する情報にアンテナを貼っていきたいと思います。