インコタームズ – CFR/CIF/CPT/CIP – Cグループについて
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インコタームズ- CFR/CIF/CTP/CIP – Cグループについて!

動画でインコタームズ Cグループを解説!

カモメ先輩カモメ先輩

5分16秒の動画解説やで!

今回はインコタームズのCFRとCIFについてご説明をしていきます。

弊社はタイのフォワーダーとして活動をしているのですが、輸出が多いタイにおいてお客様から多くのBookingを頂いている貿易条件がこのCFRやCIFとなります。

それでは詳しくみていきましょう。

インコタームズとは

まずインコタームズについて簡単に説明しておきましょう。インコタームズは簡単に言えば貿易取引において売り手と買い手での、費用負担とリスク負担の取り決め条件です。

売り手と買い手で,どこからどこまでの費用とリスクを負担するかを明確に決められた国際的な貿易条件だと覚えておいて下さい。

CFRとCIFのリスク・コスト負担

CFRとCIFの費用負担とリスク負担ですが図にするとこのようになります。費用負担としては売り手は輸入先の港までの費用を負担します。

そしてリスク負担については、売り手は輸出側の港で 貨物が船に乗るまでを負担して、船に貨物が搭載されてからは買い手の負担になります。

CFRとCIFでは、費用とリスクの負担の切り替わる場所が違うので注意をしましょう。

そしてCFRとCIFの用語と違いについてですが、CFRはCost and Freightの略称です。
Cost and FreightということでC&Fと表記される時がありますが、CFRが正しい略称となります。

そしてCIFはCost, Insurance and Freightの略のことです。CFRとCIFの違いは保険です。
CIFの”I”はInsuranceのIのことですので、覚えやすいですよね

CIFでは輸出側が保険の手配もしなければいけないのに対して、CFRでは保険は含まれておりません。
なので貨物の輸送に保険を使用しないか、輸入者が保険を手配する事になります。

輸出者側からみたCFRとCIF

そしてこの条件を輸出側からみた場合ですが もし自社で輸出貨物の取扱量が多い場合や、特定の地域向けに強いフォワーダーと取引があればCRF/CIFを利用するのが良いでしょう。

この条件では輸出側が輸入港までの費用を負担するので取り扱いボリュームが多い方が輸送費用は安くなります。

輸入者側からみたCFRとCIF

一方で輸入側からみた場合ですが 初めて取引をする国であったり、現在取引のあるフォワーダーが輸入をしようとしている国からの輸送に慣れていない場合だと、輸出側に任せてCFRやCIFの貿易条件の方が良いでしょう。

そうでない場合、例えば輸入が得意だというのであればFOBで輸入するのも良いでしょう。

フォワーダーからみたCFRとCIF

ここで輸出が得意なフォワーダー視点でもう少し解説します。例えば、弊社はタイのフォワーダーでマンゴーやドリアン、また工業品などを毎月沢山輸出しています。

詳しくは弊社の会社案内の動画で説明をしているのですが、輸出量が多いことから各船会社と良い関係があり、メリットのある海上運賃をもらっています。

なので主にタイの日系企業のお客様にアジア、東南アジア、中東、ヨーロッパ向けには良いレートを提案しているのですが、アフリカや南米向けにはあまり貨物が出ていないので一般的なレートになってしまいます。

貿易は輸出者である売り手と、輸入者である買い手の合意によって取引に至ります。その中で輸送費用やスムーズな輸送手配というのも大切な要因です。

物流手配もフォワーダーの得意・不得意が関係してきますので、それを踏まえた上で貿易条件を決める事が大切です。

「CFR・CIF」と「CPT・CIPの違い」

話を戻します。インコタームズのCグループにはCFRとCIF以外にも、CPTとCIPがあります。
CPTとCIPの条件も合わせて簡単に見てみましょう。

CFRとCIFのリスクが切り替わる場所

CFRとCIFではリクス負担の切り替わる場所は船の甲板の上に貨物が乗ってからでした。

CPTとCIPのリスクが切り替わる場所


一方でCPTとCIPではリスク負担の切り替わる場所は輸出側のCYやCFSになります。

なのでCPTとCIPはコンテナ船を対象とした条件ですね。

Cグループの費用負担

そして費用負担についてですが、Cグループは全て同じで 輸入側の港までが輸出側の費用負担となります。

CPTとCIPの違い

用語の解説と、CPTとCIPの違いですが

CPTはCarriage Paid To
CIPはCarriage and Insurance Paid To

の略となります。

違いについてはCFRとCIFと同様に IのあるCIPが保険ありで、CPTが保険なしの条件になります。このようにして覚えるとそれほど難しくはないと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はCFRとCIFの違い、そして これらの条件の費用負担とリスク負担についてや、また輸出側や輸入側においての、取り扱いボリュームを考慮した時のメリットのある条件についても詳しくお話をさせて頂きました。

CFRとCIFは貿易の実務で頻繁に使われる取引条件なので内容についてしっかりと理解をしておきましょう。

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飯野飯野

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