2020年 最新の世界の港湾コンテナ取扱量ランキング!
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2020年 最新の世界の港湾コンテナ取扱量ランキング!

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どうもこんにちは、飯野です。

今回はイギリスのロイズリスト(Lloy’s List)による、2020年世界のコンテナ港湾取扱量TOP100についてお話しします。

ロイズリストはロンドンにて1734年から海運ニュースを発信している歴史ある海運ジャーナルです。

今回お伝えするコンテナの取扱量は2020年のものになりますが、これが最新のデーターとなります。

2020年の海運市況


去年(2020年)はコロナが始まり、そして各国で感染が深刻化していきました。

その為に世界のコンテナ貨物取扱量は減少したのではないか?とこのニュースを見たときに思いました。

しかし、2020年の世界のコンテナ取扱量は2019年比で2.5%アップをしています。

2020年の前半ではコンテナ輸送量は全体的に落ち込んでいたのですが、後半からの盛り返しが凄かったんです。

2018年〜2019年比では世界のコンテナ取扱量は4.8%の成長でした。

それに比べると2020年では成長が鈍化しているものの 世界経済はコロナ禍であっても力強く成長したというのが個人的には大きな印象でした。

中国のコンテナ取扱量


そしてコンテナの取扱量というと、注目は中国です。2020年、中国全体における港の取扱量の成長は3%未満でした。

これはアメリカのトランプ政権にて中国との貿易摩擦があり、世界の大国の二国間で貿易取引に鈍化が見られたからです。トランプ政権ではアメリカ第一主義でしたよね。

とはいえ中国の輸送量は、世界のコンテナ取扱量の全体の40%を占めています。やはり世界最大の人口の多さと、世界の工場としての存在感は大きな影響力を持っています。

2020年 コンテナ港湾取扱量ランキング

それではお待たせしました!2020年のコンテナ港湾 取扱量のランキング発表していきます。

まずトップ5のご紹介です。
1位:上海
2位:シンガポール
3位:寧波
4位:深セン
5位:広州

なんとトップ5に中国の港が4つも入ってます。

上海は11年連続不動の1位です。2位のシンガポールは世界のハブとして有名ですよね。

シンガポールで生産や消費が多くされたのではなく、ハブとしてコンテナの取り扱い多い港です。

そして3位と4位の寧波と深セン。2021年ではこの2つの港の港湾作業員にコロナ感染者があり、一部のターミナルが閉鎖されて国際物流に大きな乱れがありました。

このように世界でNo.3とNo.4の大きな港の一部が閉鎖されるというのは、非常に大きなインパクトがあり大問題につながると実務においてもよく分かりました。

2020年 5位以下のランキング


次に私 個人的に気になった港のランキングを紹介していきます。

・6位:釜山
・10位:ロッテルダム
・11位:ドバイ
・12位:ポートクラン
・16位:ロサンゼルス
・20位:レムチャバン
・25位:ホーチミン
・33位:ジャワハーラル・ネイルー
・39位:東京

となり、気になったポイントを解説していきます。


釜山、ポートクランはアジアのハブ港として有名です。10位のロッテルダムはヨーロッパのハブ港です。

そして11位のドバイは中東・アフリカへのハブ港になります。

世界のハブ港


このように世界のハブ港というのは位置も重要なのですが、その国自体が世界的なハブ港にしようと決意をして港湾設備を整えるところから始まります。

2万TEU以上を運ぶ大型船が寄港することになりますので、十分な水深も必要となり国のプロジェクトとしても大きなものになりますよね。

シンガポールは国土こそ小さいなれど、アジアのハブとして重要な拠点となっています。

生産拠点の国がランクイン


そして20位のタイのレムチャバン港、25位のベトナムのホーチミン港はハブ港ではありません。生産拠点として東南アジアのタイやベトナムの強さが確認出来ます。

タイは農産物の輸出が多いですし、他には多くの日系企業が進出をしているので日系関連の物流も多いです。

またベトナムにおいては韓国・日本の投資が多く、近年では中国からの投資も伸びています。

ベトナムの位置としてもタイと比べて、中国とアメリカにより近いというのもタイの次に伸びていく可能性が秘めているように感じます。

インドの将来性

そして33位のジャワハーラル・ネイルー港はインドで初ランクインした港です。次いでランクインしたインドの港は37位にムンドラ港になります。

インドの人口は中国に続いて多い国にも関わらず初ランクインが33位というのは、人口の多さをカバーする輸入が多く、輸出はそれほど多くはないからです。

実際に輸入は輸出よりも35%ほど多いです。やはりインドの産業はITが強いという印象もあります。

しかし今後 インドが生産拠点として影響力を持つようになれば、港の勢力図は変わってくるかもしれません。

将来的にはトップ5にインドの港が入ってくる可能性も十分にあると思っています。

まとめ

このようにコンテナ取扱量の流れが分かると、大きい視点での経済の流れが見えて 非常に面白いと個人的には思います。

今回のロイズリストのリンクを貼っておきますので、是非 見てください。

ONE HUNDRED CONTAINER PORTS 2020

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今回の内容は以上になります。ありがとうございました!


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飯野飯野

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