どうもこんにちは、飯野です。
本日はjoc.comの記事から、「第1四半期の米国でのアジアからの輸入は、消費者需要の減速を示していない」についてお話していきたいと思います。
2022年4月26日イーノさんの物流ラジオ
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第1四半期のアジアからの輸入
第1四半期における米国のアジアからの輸入の伸びは、インフレ上昇の警告や、サービス支出への回帰がまだ具体化していないにもかかわらず、消費者需要が引き続き堅調であると記事は報じています。
データでは、2022年1~3月の第一四半期の総輸入量は、すでに記録を更新した昨年の第1四半期から2.7%増加し、162万TEUとなりました。
記録を更新した去年よりもまだ伸びています。
東海岸の市場シェア増加
またこのデータでは、現在ではアジアからの輸入で東海岸とメキシコ湾岸の市場シェアが増加し、それに伴い西海岸の市場シェアが減少しています。
これは今年、西岸港湾では、ILWU(西岸港湾労働組合)とPMA(太平洋海事協会)の間で労働協約の交渉があるため、小売業者が輸入の一部を西海岸から東海外へシフトしているためです。
そして、2022年3月のアジアからの米国輸入は、前月2月から4%増加し、3月も伸び続けています。
ターミナルは今後も苦戦を強いられるだろうとのことです。
第2四半期は挑戦的な貨物量
全米小売協会は、今年の第2四半期(4月〜6月)の輸入量が、前年比で増加、または横ばいとなった場合、米国の港は港湾関連のサプライチェーンに対して挑戦的な貨物量と争うことになると予測しています。
第二四半期での厳しい状況を懸念しています。
全米小売協会が発行する Global Port Tracker の、4月7日のレポートで「港湾は 1 年前ほど圧倒されてはいないが、記録的な量の貨物のハンドリングに著しく忙殺されている」とあります。
去年に比べて港湾の状況はマシになったとはいえ、まだまだ忙しいようです。
インフレとエネルギー価格高騰
北米西岸港湾では1年前はアジアからの輸送で過去最高のコンテナ取扱量でした。
現在、輸入の伸びは緩やかになっていますが、米国の港湾は、アジアからの輸入量の新たな上昇基調に適応しなければいけません。
今年のアジアからの第1四半期の輸入量は、米国ではパンデミック前の2019年の第1四半期と比較して、31.1%増加しています。コロナ前より輸入量が多くなっており、今年の第一四半期では需要は落ちていないどころか、伸びています。
ウクライナ侵攻が2月末から始まり、2022年1月から原油価格は上がり続けています。
北米のインフレとエネルギー価格の高騰で、どれだけ需要が抑えられるかがポイントです。
記事にもあったように第二四半期が、横ばいでも、1−3月期で需要が伸びているため、北米の港湾は厳しい状況になりそうです。
引き続きマーケットを見ていきたいと思います。
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