旧正月前の中国発の運賃は?!コロナと北京オリンピックの影響も。全体的に値下がり傾向。

どうもこんにちは、飯野です。

今日は海事新聞からのニュースで、「コンテナ運賃、旧正月前に足踏みか。北米向け値下がり」についてお話していきたいと思います。

2022年1月27日イーノさんの物流ラジオ

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コンテナ運賃、足踏み傾向

昨日は旧正月前の中国の各港の状況について説明しましたが、今日は運賃について説明していきます。

中国の旧正月休みを前に、これまで上昇傾向にあったコンテナ運賃が足踏み傾向にあります。

上海発アメリカ向け

1月21日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃は、40フィートコンテナ当たり7,976ドルで、前週比で18ドルの値下がりです。

若干とはいえ、運賃が下がるのは2021年10月中旬以来となります。

上海発北米東岸向けは40フィートコンテナ当たり1万1,337ドルで、前週比では約400ドルの値下がりとなりました。

北米東岸向けは2週連続で値下がりです。

欧州航路

上海発北欧州向けが20フィートコンテナ当たり7,783ドル、地中海向けが7,522ドルです。

昨年12月末から若干の変動はあるものの、ほぼ横ばいに近い動きとなっています。

アフリカ航路

また西アフリカ向けが7,396ドル、南アフリカ向けが6,278ドルと、いずれも前週比で若干の値下がりとなりました。

ここにきて全体的に値下がり傾向も出ているが、金額はわずかで一気に軟化する気配は見えないとのことです。

オリンピックと旧正月の影響

旧正月休みに加え、北京オリンピックに備えたコロナ対策で厳格な規制を実施したことにより、出荷が滞っていることも影響している可能性がある、と記事は締めくくっています。

港の混雑とスペース有無

昨日の放送では深セン、寧波、上海などの港が混雑し、船の接岸日の3−4日より前のリターンに規制をかけているとお伝えしました。

上海航運交易所の指数には、それが反映していません。

船が遅延により港が混雑していることと、船のスペースの有無はまた別の話かもしれません。

旧正月に向けての運賃状況

去年の国慶節前は電力不足で、生産が終わらなかったShipperが直前キャンセルをし、フォワーダーがスペースを投げ売りして、運賃が急落しました。

投げ売りはさすがにないと思いますが、価格が少し下がっている状況です。旧正月に入ったらまたニュースがアップデートされると思います。

今年は、旧正月、コロナ、北京オリンピックと、イベントが続き、過去にこんなことは一度もないので、どう動いていくかは分かりません。

引き続き、中国の情報をウォッチしていきます。