ここが変だよ、日系物流企業の予算作成について

どうもこんにちは、飯野です。

今回は日本の物流企業の予算作成についてお話していきたいと思います。

2021年11月16日イーノさんの物流ラジオ

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今年の海上運賃上昇は特需

先日、日本のフォワーダーさんと話をしている中、来年度の予算作成の話になりました。

現在、海運業界では海上運賃が上がっているので、単価を高く売ることができ、スペースさえ取れれば、コロナ前に比べると業績が良い傾向があります。

来年以降の海上運賃は物流の目詰まりが解消していけば落ち着いていくと思いますので、状況次第ですが、ここまで高価格は続かないと思います。

今年は特需と考えた方が良いと個人的に思います。

日本企業の予算作成

今年と比較し、成長をしていなければいけない状況はかなり大変ではないでしょうか。会社にもよると思いますが、日系企業の予算作成は、前年比の◯%達成、というイメージがあります。

弊社ではざっくりした予算作成しかしておりません。

来年度は今年より下がる可能性が高いとして、それはそれで仕方がないことなので、OKとしています。

高すぎる予算作成の弊害

予算が高すぎると、その達成に向けて無理に売ったり、不正が出たりする可能性もあるかもしれません。

大きいちゃんとしている会社であれば、そこまで予算達成のプレッシャーはないかもしれませんが、上司によっては、営業マンにはすごいプレッシャーになりそうな気がします。

今回の例であれば、特需があって、それをベースに作られた高すぎる予算を達成するとなると、本質からズレてしまう可能性もあると思います。

国際物流はサービス業でもありますので、高い予算を達成するために無理やり売って、そこにサポート体制が整わなければ、サービスの質は落ちてしまうこともあり得ます。

予算達成のため、新しいビジネスを作らなければいけないというのはいい刺激になるでしょう。

けれど、既存の限られたパイを奪い合うのはどうかと思います。結局それは、価格競争になっていってしまいます。

日本の国際物流マーケットは割と成熟しているので、そこで気合いと根性で無理やり高い予算を達成しにいくのは昭和の考えではないでしょうか。

収益の投資

今年が特需としたら、そこで得た収益でこれから伸びるマーケットに投資をするのが正しいアプローチだと思います。

もしくは、設備やITに投資する。つまり効率を高めるための投資です。一人当たりの生産効率が高くなれば、給料も上がるはずです。

そんな弊社でも、今年は特需だと認識していて来年以降、更には将来のために新しい企画を計画しているところです。

またお話できるタイミングで共有したいと思います。