トレードワルツ、5ヵ国間で貿易プラットフォームの連携!貿易手続き効率化へ。

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、4月27日の海事新聞の記事から「トレードワルツが5カ国間で貿易PFを連携」についてお話していきたいと思います。

2022年4月27日イーノさんの物流ラジオ

イーノさんイーノさん

チャンネル登録よろしくお願いします!

トレードワルツ、5ヵ国連携

貿易情報連携プラットフォーム(PF)を運営するトレードワルツは、日本とタイに加えて、シンガポール、豪州・ニュージーランドの5ヵ国の貿易PF間でシステム連携する実証を行うと発表しました。

これは経済産業省の「インド太平洋地域サプライチェーン強靭化事業」に採択されたもので、通関業務の効率化を実証するものです。

対象とするPFは、タイの「NDTP」、シンガポールの「NTP」、豪州・ニュージーランドの「トレードウィンドウ」、日本のトレードワルツです。

通関の元情報となる実ビジネスの商流電子データをPF間で連携させるということです。

トレードワルツのプラットフォーム

トレードワルツのプラットフォームは貿易実務を電子化するためのものです。

貿易取引では1つの案件を輸送するのに関連業者も多く、紙が多いです。複数の関連業者に共通の証明書として提示するものが必要で、これまではそれが紙でした。

トレードワルツはブロックチェーンを使って、データを書き換え出来ない状態になっています。

トレードワルツのプラットフォームは、各関係会社のデータを、APIを解放して繋げているため、一つの共通のプラットフォームで貿易手続きが出来るようにしています。

それが今回の国をまたいでの貿易のデジタル化の実証に繋がります。

貿易手続き効率化へ

5カ国での貿易PFの連携に加え、TradeWaltzと商工会議所のシステムとの接続を通じ、デジタルデータで発行された原産地証明書(eCO)のデータをTradeWaltzに取り込み、相手国の実務者、または貿易PFに連携する動きもあります。

これにより、輸入国税関での貿易手続きの効率化も目指しています。

これまではeB/Lという電子化されたB/Lを使いましょうという取り組みがありました。しかし、実務ではそんなに浸透している感じはせず、まだオリジナル原本やPDFを使っています。

同じく原産地証明も原本で扱っています。日本ではコピーで対応した経験はありますが、タイでは基本的にコピーはダメという認識です。

データ管理の必要性

プラットフォームにデータ管理することは、個人的には絶対に便利だと思います。

いちいちメールでPDFを送るより、共通のプラットフォームを開いて、そこに必要な情報を落としていけば、情報は整理されて残ります。

今回は国を超えてのデジタルプラットフォームの連携の実証ということで、今後どのように進んでいくのかが楽しみです。

またデジタル情報もアップデートしていきたいと思います。