海運大手マースク、2023〜2025年に北米で300台のEVトラックを導入。自動運転化進める。

どうもこんにちは、飯野です。

本日は「マースクが300台のEVトラックを2023~2025年に導入」についてお話していきたいと思います。

2022年3月28日イーノさんの物流ラジオ

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マースク、300台のEVトラック導入

海運大手マースクは北米で300台のEVトラックを2023~2025年に導入すると発表しました。

スウェーデンのアインライド社と提携し、マースクが導入する車両に、同社のプラットフォームを使用します。

アインランド社

アインランド社は2016年に設立された物流系のスタートアップ企業で、自立倉庫型の8tトラックやEVトラックなどの運行システムを開発しています。

車両は、中国電気自動車大手のBYD社のものを使用し、そこにアインランド社の運行システムを搭載します。

マースクの脱炭素取り組み

マースクは北米で海上だけでなく、陸送でも脱炭素に取り組んでいくことになります。

「今回のEVトラックの導入で、輸送形態に関係なく、全ての分野において脱炭素に取り組む姿勢を示すことができた」とマースクの担当部門のトップは述べています。

マースクは現在世界第二位のコンテナ船社であり、近年、様々な企業の買収を進めており、海運のみでなく、トータルロジスティクスを目指し、戦略をシフトしています。

マースクは今年2月、パイロット・フレイト・サービスという会社を16億8000万ドル(約250億円)で買収しています。

北米の電気トラック

北米では完全な電気トラック輸送への移行が目標とされています。

現在北米ではトラックドライバー不足が深刻で、8万人ほど足りていないと言われており、お店の商品が欠品しています。

よって、先ずは一般道路より運転が簡単な高速道路で自動運転を進めていく方針を取っています。

高速道路での自動運転化

長距離トラックのドライバーは拘束時間が長いことが問題となっているので、高速道路での自動運転化ができれば、州をまたぐ長距離部分をマンパワーに頼る必要がなくなります。

ドライバーは住んでいる地域のみの運行で対応できるというメリットがあります。

州によって異なる規則や、安全性の面での問題がまだまだありますので、すぐに実現することは難しいでしょう。

しかし、これが実現できれば、現在のような人手不足によるサプライチェーンの乱れは起きなくなり、将来的にそのような運行形態が期待されています。

日本でのドライバー不足

日本でもドライバー不足の問題が起こっており、高齢化も問題となっています。それほど稼げず、成り手も少ないため、ドライバーがどんどん減っていっている状況です。

一方、北米のドライバーは年収がかなり高いのですが、市場の需要に追いつけず、ドライバーが足りていません。

同じドライバー不足でも、北米と日本では状況が違っています。

YouTubeに日本近海をRoRo船(自動車船)の内航船で、コンテナを別の地域にシャーシごと運ぶ動画がありましたが、そこではRoRo船までヘッドがコンテナを運び、別の地域でトラックのヘッドを引き取るという流れでした。

こういう取り組みが既にあるため、今の深刻なドライバー不足を鑑み、日本の長距離輸送も自動運転になっていくと思います。

テクノロジーの情報も引き続きアップデートしていきたいと思います。