どうもこんにちは、飯野です。
本日は6月3日付の海事新聞のニュースで「日中航路、上海発着が回復傾向に。」という記事があったのでこちらをご紹介していきたいと思います。
2022年6月3日イーノさんの物流ラジオ
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日中航路、回復
日本海事新聞の記事によると、中国・上海市でのロックダウンにより、キャンセルが相次いでいた日本―上海航路のブッキングが回復傾向にあるとの事です。
複数の船社関係者によると、上海港での貨物搬出が難しいことなどから、日本発上海向けのブッキングは一時4割程度減少していました。
上海発日本向けでも例年の半数以下となり、各船社は抜港や減便などの措置を講じていました。
5月中旬から徐々にブッキングは増加しつつありますが、例年通りに正常化するには1カ月程度要するとの見方が強いようです。
上海港の稼働率
上海港では、ロックダウン下でも港湾オペレーションを維持していました。外高橋ターミナルと洋山ターミナルは、ともに稼働を続けていたんですね。
とはいえ、外部から隔離された環境で作業する港湾労働者の人員は限られており、港の稼働率は低下したようです。
ある船社関係者は「現在の稼働状況も通常の6―7割程度にとどまっているようだ」と話しています。
ロックダウン中の代替港
また、陸上輸送での制限もあって、コンテナの搬出入も停滞。ヤード内で貨物が滞留し、一部船社では上海向けのリーファー貨物や危険品のブッキング受け付けを停止していました。
こういう状況だったので、ロックダウン以降、日本発 上海向けの貨物では、ブッキングをキャンセルする動きが相次いでいました。
周辺港へのシフトも一時的には増加しましたが、多くの荷主が寧波や太倉を代替港として選んだことで、ヤードが逼迫。
上海港を結ぶフィーダーサービスも常に満船となり、荷主の利用は限定的だったといいます。
実は代替え港の利用はそこまで機能していなかったということです。
ロックダウン解除後
こうした中、船社関係者はロックダウン解除による荷動きの反動増に期待を示しています。
危険品・リーファー貨物も、先月中旬から一部の船社で引き受けを再開しています。
5月中旬から輸出入ともにブッキングは増えつつあり、船社関係者は「底は脱した状況で、今月中旬以降の動向に期待をしている」としています。
とはいえ、まだ洋山・外高橋でも船の沖まちがあって、スケジュールの安定化にはまだ時間を要しそうだ、と記事は締めくくっています。
今後、運賃上昇か
ロックダウンで、そもそも工場の稼働が減っていたということで、輸出入自体はそれほど多くありませんでした。
これが来週以降、どこまで戻してくるかが注目です。
すぐに戻るわけではなく、1ヶ月ほどの時間がかかるとのことですが、1ヶ月後は7月。通常なら北米向けはピークシーズンに入るタイミングです。
個人的な予測としては、7月ごろのスポット運賃が跳ね上がるのではと思っています。
引き続き情報をアップデートしていきます。
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