どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Job.comの記事から、「米国西岸でアジアからの輸入が急増、5月に予想外の過去最高を記録」についてお話していきたいと思います。
2022年6月21日イーノさんの物流ラジオ
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北米西岸、5月に輸入量過去最高
アジアからの米国西海岸への輸入は5月に月間新記録を達成し、上海での2ヶ月以上のロックダウンや米国でのインフレ上昇にもかかわらず、歴史的なペースで商品が米国に入ってきていることが示されました。
北米西岸の混雑を避けるために、東海岸とメキシコ湾岸に向かう船が増えていましたが、東海岸とメキシコ湾岸の港の混雑が大きくなりました。
5月20日に東海岸の混雑が過去最高になっているとお伝えしたラジオがありますので、よろしければそちらもお聞きください。
東岸混雑の影響
東岸が混雑しているため、西海岸に貨物が戻ってきています。
5月の東海岸の割合は、4月の35.9%から33.5%に減少し、メキシコ湾岸の割合は6.7%から6.3%に減少しています。
東岸向け貨物は減ってきています。
一方で、アジアから西海岸への輸入は5月に約174万TEUとなり、前年比5.7%増。コロナ前の2019年5月に比べると、25.1%の大幅な上昇となりました。
LA、LB港に集約
西海岸の輸入の急増は、ほぼロサンゼルス-ロングビーチに集約しています。
西岸北部のシアトルとタコマへのアジアからの輸入は5月に11.5%減少し、オークランドのアジアからの輸入はわずか1%増加にとどまりました。
東岸への転用の限界
米国の小売業者が、現在進行中の西岸港湾の労使交渉のストで混乱を懸念し、東岸に貨物をまわそうとしましたが、東海岸への貨物転用の回漕には限界があるということを示しています。
「以前は、輸入業者が望むすべての貨物をシフトすることができたが、今は限界がある」と輸入会社のコンサルの方は伝えて記事が締め括られています。
今後、西岸混雑の可能性あり
2014年の前回のストでは、西海岸を避けて東海岸に貨物が集まりましたが、目詰まりがあったという情報はあまり聞きませんでした。
現在では東海岸の処理能力が限界のため、結局貨物が西海岸に戻ってきているというのが現状です。
東岸も混雑しているため、西岸も今後十分に詰まる可能性があるということが5月のデータで表されました。
また、4月の貨物が上海のロックダウンのため、他の港を経由して北米に向かったため、ずれ込んで5月に輸入となり、これも増加した原因の一つと考えられます。
また、個人的には小売業者が早々に在庫の積み増しをしているのかと思っています。
今、北米向けは割とスペースが取りやすい状態であり、西側の沖まちも20数隻くらいに減少しています。
これが今後どうなっていくかが注目です。
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