どうもこんにちは、飯野です。
本日は、7月26日付海事新聞から、「CMA-CGM、仏向けコンテナ運賃を値下げ。値下げ幅は500ユーロから750ユーロへ!」についてお話していきたいと思います。
2022年7月27日イーノさんの物流ラジオ
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CMA-CGM値下げ
仏船社CMA-CGMは22日、フランス国内の顧客に対し、輸入コンテナの運賃を1本当たり750ユーロ値下げすると発表しました。
8月1日からの実施となります。
一連の施策
CMA-CGMは6月末、小売事業者を対象にコンテナ運賃を値下げすることを公表し、その時の引き下げ額は500ユーロでした。
今回の発表では、対象者も中小企業を含めたフランスの全顧客に拡大し、値下げ幅も750ユーロに拡大しています。
750ユーロという値下げ額は、CMA-CGMによれば、顧客によっては最大25%相当の値下げに相当するとのことです。この他、仏発の輸出コンテナ貨物についても100ユーロ値下げします。
この一連の施策は、仏政府の意向を受けた施策と言われています。
このCMA-CGMの動きが他の船会社にどう影響するのか?が個人的に気になるところです。
ヨーロッパのインフレ
実際に最近では、海上運賃は下がってきています。
北米では鉄道への接続でターミナルにコンテナ滞留が発生し、北米西岸の労使交渉による動きがまだ不透明のため、今後、どうなるかはまだ分からない現状です。
しかし、今回のCMA-CGMの動きは、フランスのインフレ対策です。
ヨーロッパでも各地でインフレが起こっています。
ユーロ圏の6月の消費者物価指数は前年同月比で8.6%増であり、フランス・スペイン・イタリアが過去最高のインフレ率です。
CMA-CGMの体制
ヨーロッパのインフレの主な原因は、ロシア・ウクライナ情勢によるエネルギー価格の上昇です。
サービスなどはそれほど値上がりしている訳ではありません。
船会社の重油の契約はどうなっているか分かりませんが、CMA-CGMはこれまで高いと言われていた海上運賃を自ら抑え、今年の利益を削ってまで、やりたいことがあるようです。
収益体制としてはCMA-CGMはAPIの解放でデータを売っているため、他の船社とは戦い方が違うのかもしれません。
今後の海運マーケットにも引き続き注目です。
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