北米サバンナ港で40隻の沖まち発生!LA、LB港は減少。新たな混雑の兆候か?

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、ウォールストリートジャーナルの記事から、「北米のサバンナ港でコンテナ船の滞留が再び増加!」についてお話していきたいと思います。

2022年8月1日イーノさんの物流ラジオ

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サバンナ港で40隻沖待ち

現在40隻の船が北米東海岸のサバンナ港で待機しており、海運業の混雑が続いていることを示す、新たな兆候となりました。

サバンナ港は米国の東海岸にある港で、米国で第4の海上コンテナ輸入ゲートウェイです。

現在、サバンナ港ではコンテナ船の沖まちが40隻に膨れ上がり、今年初めに解消されたボトルネックが復活しています。

重要な海運シーズンのピーク時に、サプライチェーン混乱の可能性に対して新たな懸念が高まっています。

例年より早い需要急増

サバンナ港を運営するジョージア港湾局の事務局長は、「輸入サイドの需要は、プレパンデミック時の2倍以上になっています」と述べています。

事務局長によると、今年は例年より早くから需要が急増しています。

これは一部の大手小売業者が、現在のサプライチェーンの課題に対応するために、輸入を前倒しで行っているためだとのことです。

西海岸の沖待ち

南カリフォルニアのマリン・エクスチェンジによると、ロサンゼルス港とロングビーチ港には、1月にピークで109隻あった船の滞留が、20〜24隻まで後退し、今週の初めには17隻まで減少しました。

LA,LBでは船はあまり滞留しておらず、少しずつですが減ってきています。

代替港の混雑

しかし、港から鉄道で商品を運ぶ際に依然として長い遅れに直面しています。

そのため荷主が米国市場への代替ルートを探しており、東海岸のサバンナやニューヨーク・ニュージャージー港などでは沖まちが発生しています。

サバンナの北にあるサウスカロライナ州のチャールストン港は、今年初めの沖まちに対処した後、混雑はないとしています。

全ての港で沖まちが発生しているというわけではなく、港によるようです。

事務局長は、「インフレ圧力が個人消費を圧迫し、小売業者が過剰在庫に圧迫されて注文を引き下げた場合、輸入需要が減少する可能性がある」と述べています。

今年の年末から年明けにかけては、インフレの影響で減速すると見ています。

混乱の兆候か

西岸港湾の労使交渉ではなく、鉄道の混雑で東海岸の特定の港に向け地が変更されています。その結果、サバンナ港では40隻の沖まちが発生。

LA、LBに17隻の沖まちしかないのは、船があまり来ていないためと言われています。

とはいえ東海岸の一部に目詰まりが発生しており、混乱の兆候か?という記事でした。

引き続き、注目です。