どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Job.comの記事から、「イギリスのフェリックスストウ港の湾労働者、8月のストライキを決議」についてお話していきたいと思います。
2022年8月2日イーノさんの物流ラジオ
チャンネル登録よろしくお願いします!
フェリックストウ港、8月にスト
フェリックストウ港はイギリスの主要な輸出入ゲートウェイで、イギリスのコンテナ貿易のほぼ半分を扱っています。
その英国最大のコンテナ港であるフェリックスストウ港の港湾労働者と、港湾の会社は、提示したインフレ率を下回る賃上げをめぐる争いで、交渉が決裂しました。
先週の木曜日に圧倒的多数で8月にストライキを行うことが決定されました。ストライキの日程は決まっておらず、来週にまた交渉のために再び会合を開く予定です。
インフレ率と賃上げ率
お伝えしたように、英国のコンテナ貿易の半分近くがフェリックストウを通過しており、昨年は約400万TEUの取り扱いがありました。
英国最大の労働組合の一つの、ユナイトの事務局長は、「この会社は非常に裕福な会社であり、労働者に賃上げをする余裕が十分にあるにも関わらず、1億ポンド(1億2,100万ドル)を株主への大盤振る舞いすること選んだ」と述べています。
この労働争議はフェリクストゥ港の港湾の会社が、労働者に5%の賃上げを提示したことから発生しました。
英国のインフレ率は6月に9.4%、7月には13.8%とする指標もあります。
そのため、労働組合は5%の提示を、インフレ率を下回る「実質的な賃下げ」と位置づけました。
サプライチェーンへの影響
「フェリクストゥ港でのストライキは、英国のサプライチェーンに大きな混乱をもたらすことは必至だ」と労働組合のユナイトの地域役員は発言しています。
また「ストライキの日程はまだ発表されていないが、この遅い段階でも会社が交渉に戻り、現実的な提案をすることで、争議は解決する可能性がある」と付け加えました。
ヨーロッパで相次ぐスト
一方でドイツの港湾でも、港湾労働者組合とドイツ港湾企業とで賃金紛争があり、ハンブルクの地方労働裁判所が介入しました。
ハンブルク港では、8月26日までストライキを行わないことを保証する和解が成立しています。
欧州のインフレ率は賃上げ水準をはるかに上回っており、輸送部門の組合が労働争議に突入しています。
鉄道、航空便への影響
英国では、以前に3日間のストライキで鉄道交通が停止し、更にそのあと、24時間の全国鉄道ストライキで鉄道網が閉鎖されました。
また、ルフトハンザ航空は地上職員のストライキにより、先週の水曜日に1,000便以上のフライトのキャンセルを余儀なくされました。
イタリア、スペイン、ポルトガル、マルタでも、さまざまな運輸部門でストライキが発表されています。
ヨーロッパもインフレがすごく、港湾労働者たちはストライキを振りかざしています。
インフレによる混乱
去年はコロナで港が止まりましたが、今年はインフレで港が止まるかも知れません。
北米では東海岸の特定の港で沖まちが発生しており、西海岸はまだ労使交渉の影響は出ていません。
一方、ヨーロッパはインフレによって、ストが発生するかもしれない状況です。
個人的な肌感覚としては、スペースが取れないほどではなく、緩やかにマーケットは落ち着いていっているように感じます。
引き続きマーケット状況に注目していきたいと思います。
貿易特化の転職サービス
もし現在 貿易の勉強をしている、貿易業界でお仕事をされているのであれば、是非 ご自身の市場価値を確認するために貿易特化の転職エージェントHPS Linkのコンサルタントご相談ください。ご登録・ご相談は無料です。