どうもこんにちは、飯野です。
本日は、ウォールストリートジャーナルの記事から、「在庫を抱える小売業社が輸送用のコンテナに注目」についてお話していきたいと思います。
最近は海運や港のことについてお話をしていたので、北米の小売業者の動きをみていきたいと思います。
ではいってみましょう。
2022年8月24日イーノさんの物流ラジオ
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輸送用コンテナを移動式倉庫に
北米の小売業者の間では、トラックのトレーラーや輸送用コンテナを移動式倉庫として利用するケースが増加しており、緊迫したサプライチェーンにおける臨機応変な調整がトレンドとなっています。
小売業者やメーカーは、輸送網の混乱や需要予測の困難さの中で、サプライチェーンを維持するために、新しい流通業務を作り続けています。
倉庫費用の上昇
在庫を抱えたまま倉庫スペースを確保できない企業は、需要と供給の間の継続的な不均衡に対処するため、駐車場やトレーラーに商品を保管するなどして、その場しのぎの手配をすることが増えています。
これにより米国経済が不安定で消費者の購買パターンが急激に変化する中、企業は高額になりかねない新たな保管場所(倉庫)の確保を先送りすることができるようになりました。
倉庫費用は去年からかなり上がっています。
倉庫の空室率1桁
いくつかの主要な流通市場では、空室率が一桁台前半に下がり、リース料が上昇しているため、企業は非常に縮小している倉庫市場でスペースを探しています。
倉庫スペースに全然空きがありません。
サプライチェーンのひずみ懸念
一方で、海運の専門家によると、こういった輸送機器に商品を乗せておくと、輸送用コンテナやトレーラー、トラックが使えないため、サプライチェーンのひずみに拍車がかかるとのことです。
北米小売大手のターゲット社やメイシーズ社など一部の小売業者は現在、過剰在庫をできるだけ早く処分するために値下げを行っています。
昨年のホリデーシーズンにクリスマス商品を受け取るのが遅すぎた企業があります。季節商品だったらなかなか売れないですよね。
そういう会社はトラックやトレーラーでの保管を実行しています。
ピークシーズンに向けて
とはいえ、これは一時的なしのぎのようなもので、在庫の山をどうにかしないといけないという問題があります。
現在の北米では去年の在庫がまだある、ということと、倉庫の空きスペースがなく、トラックのトレーラー、コンテナなどが倉庫に使われている、というお話です。
そんな中、今年の北米でのピークシーズンはどうなるのでしょうか。
港はスムーズに稼働して沖まちが減ってはいますが、内陸、倉庫での目詰まりが発生しないか、ここが今後の注目ポイント一つかなと思います。
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