世界のフォワーダーランキング、キューネが単独首位に!日系ではNippon Expressが5位にランクイン

どうもこんにちは、飯野です。

本日は8月25日付の海事新聞の記事から、「世界のFWランキングで、KNがDHL抜き首位。上位企業、M&Aで規模拡大」についてお話していきたいと思います。

僕自身がフォワーダーということもありフォワーダーランキングは常に気になっています。

船会社だけでなく総合国際物流を手配するフォワーダーも、もっと知れ渡って欲しいという思いがあり、今回、このニュースを取り上げてみました。

ではいってみましょう。

2022年8月26日イーノさんの物流ラジオ

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フォワーダーランキング、キューネ・アンド・ナーゲル単独首位

3PLの市場調査やコンサルティングを手掛ける米アームストロング&アソシエイツ社が、2021年のグローバルフォワーダーのランキング上位25社を公表しました。

今回のランキングでは、前年にDHLと同率1位だったキューネ・アンド・ナーゲルが中国エイペックス・ロジスティクスの買収により単独首位になりました。

市況高騰に加えてM&Aで規模を拡大する例が目立っています。

日本フォワーダーのランクイン

日本勢は5社がランキング入りし、最高位はNIPPON EXPRESSホールディングス(日通)の7位です。

ランキングトップ5

1位:キューネ
2位:DHL
3位:DSV

DSVは前回同率だったDBシェンカーを抜き、3位に入りました。

DSVは2021年にパナルピナとの統合作業を完了し、アジリティーの一般物流部門や南アフリカ企業の買収が影響したとのことです。

4位:DBシェンカー
5位:シノトランス

キューネ・アンド・ナーゲルやエクスペダイターズなど一部の企業では、海上貨物の取り扱いの鈍化が見られましたが、上位企業を中心に航空貨物の取り扱いを大幅に伸ばしました。

日系フォワーダーの順位

7位:Nippon Expressホールディングス
11位:近鉄エクスプレス
15位:郵船ロジスティクス
20位:日立物流
21位:トール・ホールディングス(日本郵便傘下)

M&Aによるランク上げ

特に上位フォワーダーはM&Aの動きが目立ちました。

去年は市況が良く、船会社ばかりに注目されがちでしたが、フォワーダーもマーケットの恩恵を受けています。特にスペースが取れるフォワーダーは大きな利益を得ました。

去年の業界の記事では、キューネはMaerskからサービスコントラクトで5,000ドルで仕入れ、20,000ドルほどで荷主に販売しており、Maerskがキューネに一時的にスペースを出さなかったという記事がありました。

流石に今年はスペースが取りやすい状況が続き、今年のSCでは海上運賃は高くなっているため、状況は変わってきているでしょう。

業界の勢力図

この業界は規模のビジネスのため、大きくなれば、仕入れも強くなり安く提供できることになります。よってM&Aを通して大手がもっと大きくなってきています。

まるで日本の戦国時代の後半のような感じがします。

戦国時代の初期は小さい大名がたくさんいましたが、後半は豊臣、徳川、毛利、島津、北条など、大きな大名だけになりました。

業界の勢力図が決まってきています。

一方でスタートアップが立ちあがっており、明治維新みたいなところもありますね。

そんなフォワーダー業界の動向でございました。