どうもこんにちは、飯野です。
本日はJob.comの記事から、「米国 8月のアジアからの輸入は、引き続き堅調」についてお話していきたいと思います。
2022年9月21日イーノさんの物流ラジオ
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アジア発北米向け、輸入堅調
8月の米国におけるアジアからの輸入は減速の兆しが見られず荷動きの鈍化を示唆するスポット運賃の下落などがあるものの、予想に反して好調です。
PIERSが先週木曜日に発表したデータによると、8月のアジアの輸入量は172万TEUで、7月から3.5%の増加。去年の2021年8月から8.3%増加しました。
北米では需要が落ち着いてきたと言われていますが、一応ピークシーズンということもあり8月は伸びていました。
そして、それは東海岸に影響が出ています。
東海岸の混雑
東海岸とメキシコ湾岸の港湾は西岸港湾の労使交渉が長引く中、小売業者が貨物を西海岸からシフトしているので、アジアからの輸入品の市場シェア拡大が1年間続いています。
今年8月までのアジアからの米国輸入に占める西海岸のシェアは58.2%と、2021年の1~8月の61.2%から低下しています。
そもそも今年は、西海岸に貨物が送られていないということです。
西岸を避け、東岸に
労使交渉がどう転ぶか分からない状況のため、最初から貨物が東岸に流れており、前回の労使交渉でも同じ動きが出ていました。
PIERSによると、アジアからの輸入の東海岸のシェアは32.8%から34.7%に上昇し、メキシコ湾岸のシェアは5.6%から6.8%に上昇しました。
1月から8月のアジアの輸入取扱量は560万TEUで、前年同期の490万TEUを上回っています。
運賃への影響
コンテナ取扱量が増加したことにより、北米東岸とメキシコ港湾の一部では船舶の滞留時間が記録的に長くなり、内陸部のサプライチェーンが混雑しています。
一方で、西海岸の港は今年初めと比較すると流動的になってきています。
北米の輸送コンサルタント会社ACT Researchは「東海岸のインフラは、このレベルの物量に対応できるようにはなっていない。混雑はピークシーズン(9月、10月)まで続くだろう」と述べています。
そして海事新聞の記事では西海岸向けの運賃が下落し、東海岸向けは運賃維持となっているとありました。
インフレの影響
今日ご紹介した記事の通り、東海岸向けは引き続き混雑をしています。
そして全体の輸送量としても、今はピークシーズンのため、北米で需要が減ったとか、サービスに消費が流れているといえど輸送量はあります。
しかし、去年の8月の前年同月比で8.3%の増加は正直ちょっと分かりません。
去年は需要が高い状態でしたが、去年と比較して減ってないのは不思議です。インフレによる影響が出ていないような気がします。
とはいえ、これくらいの輸入ボリュームがあると北米の倉庫はいっぱいです。
鉄道のストが回避されましたが、内陸の輸送は最悪の事態を避けただけであり、引き続き予断を許さない状態だと思います。
北米全体のサプライチェーンが落ち着くのはやはり年末年始か来年早々くらいのタイミングなのかなと勝手に予想をしております。
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