荷主の調達先が変わっても、物流投資トップは引き続き中国?

どうもこんにちは、飯野です。

本日はJob.comの記事から、「荷主の調達先が変わっても、物流投資のトップは中国に留まる」についてお話していきたいと思います。

2023年5月8日イーノさんの物流ラジオ

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物流投資、引き続き中国がトップ

一部の大手メーカーがアジアの他の国に生産拠点を移そうとする中でも、アジアにおける新たな物流関連施設への投資拡大先としては、中国が引き続きトップであると、不動産投資の関係者は述べています。

中国の物流投資

中国の物流・産業投資は昨年、約500億ドルと推定され、2021年に記録した720億ドルからは減少したものの、依然として2番目に高い水準であることから、このように言われています。

不動産サービス会社クッシュマン&ウェイクフィールドのアジア市場を担当するアナリストは「昨年のアジア太平洋地域の通年投資額の現在の推定値は450億ドルで、その総量のうち25~33%を中国が占める。そして、これは上方修正される可能性がある」と述べています。

マースクの中国投資

マースクは2023年1月、中国初のグリーン&スマート物流センターを建設し、2024年9月までに運用を開始すると発表しました。

1億7,400万ドル(約2,260億円)で、160万平方フィートの複合施設は、上海浦東(プートン)地区のFree Zoneに建設される予定です。

この複合施設は、小売ライフスタイル、ハイテク、自動車、日用品など分野の顧客を対象とした地域およびグローバルハブとして機能し、海上および航空輸送の接続を提供するとのことです。

脱チャイナは?

これまでのロジラジの海外の記事コンテンツでは欧米メーカーの調達先は脱チャイナという方向に進んでいるとお伝えしてきましたが、それでいてもまだ中国が大きなマーケットであるということには変わりがないという記事を紹介しました。

インドやメキシコに生産を移している大手アメリカ企業があるものの、いきなりガラッと大きく変わることはないでしょう。

マースクも今回、中国に大型の投資をし、同社は中国国内で総合物流の基盤を作っていく方針です。

世界のサプライチェーンの流れがどうなっていくのか、引き続き情報をアップデートしていきたいと思います。