どうもこんにちは飯野です。今日もイーノさんの物流ラジオを始めていきたいと思います。
ウォルマートが北米のサプライチェーンオペレーターに2万人を正規雇用するというニュースがウォール・ストリート・ジャーナルの物流セクションの記事でありました。本日はそれについてお話をしていきたいと思います。
世界最大の小売店 ウォルマート
まずアメリカのウォルマートですが、世界最大の小売チェーンで世界27ヶ国に今展開しています。
2021年1月末時点
・総店舗数が1万1400店舗
・北米国内:5,339店舗
品揃えが豊富で安い
ウォルマートには本当に何でも売っています。
食品、お酒、健康関連商品、日用品、おもちゃ、家電、アウトドア、車関連商品、クラフト品など。ショッピングモールが一社で運営されているような感じです。
だから大量に仕入れることが出来て、価格がとても安い。オーガニック食品・商品であってもお手頃価格で販売されています。
2021年、ウォルマートの採用戦略
なぜ正社員で2万人も雇うのか?それは今年のホリデーシーズンに向けて労働者の獲得競争が過熱していくからです。特にアメリカのネット通販 最大手のAmazon。同社も倉庫業務のスタッフが必要で人材確保に乗り出しているのです。
通常であれば季節労働者の採用になりますが、今年のサプライチェーンでは大きな乱れが予想されます。
なので早めに人材を確保しなければいけません。一般的に急に人材獲得をしようとすると、大きな賃金アップに繋がります。今回の大量採用は「オペレーション」と「賃金の安定」の両方の側面を考慮したものでしょう。
ウォルマートのサプライチェーンオペレーター
今回採用される2万人はウォルマートのディストリビューションセンター、フルフィルメントセンター、輸送オフィス、オーダーピッカー、貨物の受け取り人、フォークリフトのオペレーターなど。オフィス業務や倉庫業務の人たちです。
ウォルマートのサプライチェーンスタッフの平均時給は約20.27ドル。更にコロナの予防接種で150ドルの特別ボーナスが支給され、ホリデーシーズンでのボーナスも支給するとのこと。とても手厚い待遇だと思いました。
ウォルマートのeコマース
ウォルマートは店舗というイメージが強いかもしれませんが、コロナの流行以降はeコマースにも力を入れています。去年ではeコマースサプライチェーンの為に季節労働者を2万人採用しました。
しかし今年の第2四半期から成長が鈍化していきます。アメリカではワクチンの接種が早かったので、消費者がネットではなく店舗での買い物に戻っていった模様です。とはいえ、eコマース販売は前年比で5.2%も伸びており、消費者の購買方法の変化には合わせていく必要があるでしょう。
まとめ
ウォルマートは今後のアメリカの経済回復が堅調な維持をすると見込んでると考えられます。今年ほどのサプライチェーンの乱れはないにしても、2022年も国際物流やサプライチェーン物流の業界は今年に引き続き好況になるかもしれません。
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