どうもこんにちは、飯野です。
本日は、5月19日付の海事新聞の記事から、Zenportがアプリ「ZenBox」をリリース、についてお話していきたいと思います。
2022年5月19日イーノさんの物流ラジオ
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Zenportのアプリ「ZenBox」リリース
貿易管理プラットフォームを開発・運営するZenportが、PDFなどの貿易書類をPF上で効率的に管理するための専用アプリ「ZenBox」をリリースしました。
ZenBoxは富士フイルムビジネスイノベーションが提供する、文書管理ソフト「DocuWorksDesk」と連携したものです。
スキャン画像やPDFを、エクセルなどのデータファイルを関連付け、案件別に効率的に管理できるサービスです。
ZenBoxについて
輸出者・輸入者やフォワーダーなどの貿易関係者が、オンラインで貿易情報を管理できるPFを提供しています。
輸入者からの発注情報、フォワーダーからの船積み情報など、貿易関係者が個別に抱えるデータをゼンポートのPFが自動的に取り込み、統合します。
関係者が貿易に関する情報をPF上で共有することで、貿易業務の円滑化を目指しています。
ZenPortのサイトを見てみました。
貿易の案件ごとで輸送状況が一目で分かるようになっており、とても便利だと思います。他にも案件ごとでチャット(コミュニケーション)が出来ます。
プラットフォームの利点
従来はメールでのコミュニケーションで、貿易関係者のメールはとにかく多く、1日100件ほどは並だったりします。
自分が担当している案件のメールを探すにもひと手間かかり、過去の案件を振り返る場合も、その時のやりとりを探すのにも時間がかかります。
なので、メールを共通のプラットフォーム上で管理できるのはとても重要なポイントだと思います。
一つのフォーマットに整理・格納
産業界全体でデジタル化が進む一方で、貿易業務では依然として、ファクスや紙でのやりとりが残っています。
これら書類をPDFや画像データとして取り込み管理する企業もありますが、画像として取り込まれた書類は、文書内の情報が構造化されていないため、船積み情報など構造化されたデータとの関連付けが難しく、管理が煩雑になっています。
フォーマットもバラバラで、PDFの場合、必要な情報でソートしたりすることが出来ません。
そこでゼンポートはアプリZenBoxを開発しました。
ZenBoxでは、輸出者やフォワーダーなどから紙文章を含むさまざまな形式でアップロードされた電子書類を、輸入者はZenBoxと連携した富士フィルムBI(ビジネスイノベーション)のDocuWorksDeskを通じて船積み案件ごとに、簡便に整理・格納することができます。
画像データの読み取り
ZenBoxのアプリを探しましたが見つからなかったので、僕の推測ですが、電子書類の画像データを読み取って、自動でB/L、Invoice、Packing List、C/Oを振り分けるようです。
ここで、PDFの船積み書類情報がちゃんと統一されているかというのが重要です。
画像情報を一元管理できれば、AIで間違い探しをし、アラートや自動修正ができれば素晴らしいと思います。
Zenportさん、もしこの放送を聞いていたら教えてください。
Zenportの太田社長は「貿易業務ではさまざまな電子化プロジェクトが進んでいるが、関係者が多いこともあり、電子化は急速には進展しないとみている。」と発言しています。
更に、「完全な電子化と、現段階の部分的な電子化の間をつなぐソリューションとして、ZenBoxは有効だ」とメリットを強調しました。
鴻池運輸のサービス「KBX」
合わせて、同じく本日の海事新聞の鴻池運輸の記事をご紹介します。
鴻池運輸は5月17日、輸出入業務の手配依頼から進捗確認、手配完了までの一連の機能をオンラインで行えるサービス「KBX」を開始したと発表しました。
見積もり、進捗確認、手配完了までのやりとりをウェブ上で完結するサービスです。
Bookingは出来るかは不明で、Bookingできたとしても船会社のAPIと連携ができるかはわかりません。
プラットフォームとフォワーダー
これからはフォワーダーのサービスの使用には、それぞれのプラットフォームを使う時代になるのかもしれません。
もちろんスペースが取れる、運賃が手頃であるというのは重要ですが、今後は情報の使い勝手も差別化の要因の一つになる可能性があります。
プラットフォームを持っていないフォワーダーの場合は、情報管理が引き続きメールと紙となり、情報管理にアプリやシステムを使うことに慣れた世代からは選ばれないのではないでしょうか。
船会社のBookingシステムも今後、どのように発展していくのかもポイントです。
今の船だけのBookingが、トータルロジスティクスにも対応出来るようになるかもしれません。
まだどうなるかはわかりません。
僕が発信している内容は、僕の主観が結構入っているので、参考の一つ程度にして頂いて、ご自身でも調べる・考えるというのをやって頂いた方が良いと思います。
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