どうもこんにちは、飯野です。
本日はウォールストリートジャーナルの記事から、「イスラエルのハイテク企業、切手サイズの追跡装置を開発」についてお話していきたいと思います。
2022年6月10日イーノさんの物流ラジオ
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ウィリオット社の超小型追跡タグ
イスラエルに本社をおくサプライチェーン・テクノロジー企業であるウィリオット社が、製品の出荷元から店舗までの追跡、輸送中の温度変化や商品に影響を与えるその他の要因を測定する小型追跡タグを開発しました。
タグはわずか切手ほどの大きさで、マイクロプロセッサーを内蔵しており、イスラエルのスーパーマーケットチェーンの会社の青果箱(野菜などの箱)に貼り付けられる予定です。
タグの性能
このタグは小型で安価なため、農産物の荷主が製品を市場に輸送する木箱に使用することが可能です。
果物や野菜が農場で収穫され、積み込まれた後、店頭に並ぶまで追跡し、その間にサプライヤーや食料品店に情報を提供することができます。
小規模輸送への対応
一般的に、輸送用コンテナやトラックのトレーラーにデバイスを搭載し、追跡をする技術はありましたが、小規模の輸送ではこの技術が使われることはありませんでした。
ウィリオット社のマーケティング担当上級副社長は、「これからは日常品、衣服、ワクチンの小瓶、プラスチック箱、プラスチックパレット、段ボール箱、レタスの袋など、すべてがインターネットにつながるだろう」と述べています。
この切手サイズの小型タグは電池を必要とせず、1個10セントで、ブルートゥースでクラウドに接続されます。
タグの可視化
マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、食品の廃棄とロスは、世界で年間9400億ドルと推定されています。
ウィリオット社によると、タグの可視化によって、木箱レベルでトラッキングができるため、盗難に対する安全策にもなり得るとのことです。
近年、大口貨物の場合は、貨物がばらばらにされるため、品物を追跡することがほとんど不可能でした。
また、食品と飲料の輸送は盗難のターゲットになっているそうです。
イスラエルのスーパーマーケットチェーンの副社長は、「野菜や果物の木箱が輸送中に適切な温度に保たれているか、また、畑で収穫されてから店に到着するまでの時間が正確にわかるというのは、まさに革命的としか言いようがない」と述べています。
問題改善可能に
日本は物流のインフラがかなり整っていますが、他の国はそうでもないケースも多いです。盗難や貨物ダメージなどは日常的に発生しています。
木箱単位で追跡、温度管理がちゃんとされているかが分かり、問題になった箇所も把握できるため、改善が可能です。
また、盗難の被害を減らすこともできます。
僕にはイスラエル人の知り合いがいますが、イスラエルにはスタートアップの会社が多いそうです。
ワクチンへの対応も早く、とりあえずやってみる、という姿勢だそうです。
こういったニュースが、日本のスタートアップにも良い刺激になればいいなと思います。
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