どうもこんにちは、飯野です。
本日は、WSJの記事から、「北米西岸港湾の労使交渉は依然、宙に浮いたまま」についてお話していきたいと思います。
2023年1月27日イーノさんの物流ラジオ
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北米西岸労使交渉、進展なし
海運業界とバイデン政権関係者は、5月に始まった北米西岸の労使交渉が昨年秋に終了することを期待していました。
しかし、長期にわたって停滞している港湾労働者協議に進展の兆しはなく、アジアからの商品輸入を西海岸に依存する米国の小売業者にとって不安が広がっています。
関係者によると、夏以降は進展がなく、賃金や自動化など、主要な議論を遅らせているのではないということです。
今回の労使交渉
今回の北米西岸の交渉は、カリフォルニア州からワシントン州まで広がる29港の22,000人以上の港湾労働者を対象としています。
港湾労働者は、前回の複数年契約が2022年7月1日に期限切れとなり、双方が延長に合意できなかったため、現在は無契約のまま働き続けています。
一部の輸入業者は、労使交渉が決裂して作業の中断やストライキにつながった場合に備え、現在も家具や衣類、電子機器を東海岸やメキシコ湾岸の港に迂回させています。
多くの小売業者は、合意が得られると確信できるまで、商品をこのように迂回させ続けるだろうとのことです。
迂回による西岸の輸入量下落
全米で最もコンテナ取扱量の多い、ロサンゼルス港とロングビーチ港の関係者によると、昨年末にかけて輸入量が二桁の減少を記録したのはこの迂回が原因だと述べています。
両港の11月の輸入量は過去10年間で最低を記録したと発表しています。
この契約交渉の間、ロサンゼルスとワシントンのコンテナターミナルでちょっとした作業中断があった以外、港湾の貨物業務への影響はほとんどありません。
交渉に詳しい関係者によると、現在はシアトルでの作業に関する問題で行き詰まっているとのことです。
この行き詰まりにより、埠頭での自動機械の使用や賃上げなどの交渉へ進むことができなくなっているようです。
未だに続く東海岸、メキシコ湾岸への迂回
ちょっとILWU側の意図が分からない印象です。港の自動化は嫌なのは分かりますが、それが原因で交渉を進めないのは、交渉をちょっと伸ばせるだけで、短期的な対策でしかありません。
とはいえ、港が止まった時のことに備え、東海岸やメキシコへの迂回が未だにあります。
今の運賃はコロナ前くらいのレベルなので、ピークを経験していると、それほど高いとは感じないように思います。
そうであれば、より確実な東海岸の方がよいという荷主がいるのでしょう。
引き続き労使交渉の情報もウォッチしていきます。
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