住友商事、北米東岸でアンモニア燃料事業を検討!

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、3月31日の海事新聞の記事から、「住友商事、アンモニア燃料を供給。マースクなどと、北米東岸で事業化を検討」についてお話していきたいと思います。

2023年3月31日イーノさんの物流ラジオ

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住友商事、アンモニア燃料事業

住友商事はデンマークの海運大手のマースク、米ジョージア州港湾局などと共同で、北米東岸のサバンナ港で船舶向けアンモニア燃料供給事業の検討を開始します。

次世代燃料としてのアンモニア

アンモニアはCO2排出がなく、次世代燃料として期待されています。

特にグリーンアンモニアは再生可能エネルギーと水、空気から製造され、ライフサイクル全体でCO2排出がないため、海運業界や世界の脱炭素化への貢献が特に期待されている燃料です。

マースクは2040年のネットゼロ実現を目指し、グリーンメタノールやグリーンアンモニアの開拓が必要としています。

アンモニア燃料供給事業の検討内容

今回の共同検討では、競争力のあるグリーンアンモニア供給網の開発、アンモニアバンカリング船の設計開発、海上輸送や貯蔵などの関連インフラ整備を検討していく予定です。

各港の対応

サバンナ港はコンテナ取扱量が急激に増加しており、2024年までに大型コンテナ船6隻が同時に荷役を行う設備投資を進めています。

更に、2025年までに60%の拡張工事を行い、取り扱い能力を年950万TEUまで増やす予定です。

隣接するブランズウィック港やジャクソンビル港には、自動車船ターミナルがあり、大型コンテナ船や自動車船向けでアンモニア燃料供給ニーズが見込まれています。

この検討を通じ、参加する企業や団体が知見やノウハウを持ち寄り、グリーンアンモニア燃料のサプライチェーンを確立する予定です。

アンモニアの調達

具体的な検討はこれからになりますが、グリーンアンモニアの調達は世界屈指のコスト競争力がある南米のチリやカナダからと想定されています。

また、移行期の措置として、米国で安価に大量生産される見込みのブルーアンモニアの使用も視野に入れています。

次世代燃料への取り組み

住友商事関係者は、脱炭素化の潮流が強まる中で、メタノールやアンモニア、水素などが船舶用次世代燃料の有力候補とみられている、としています。

更に、多様化する顧客ニーズに対応し、アンモニアなど新燃料の供給にも積極的に関与していく、と述べています。

次世代燃料の主役は?

昨日がメタノールの燃料についてお話をし、今日はアンモニアの記事を取り上げました。

昨日のニュースでは従来のオイル価格が代替燃料の価格を2025年に上回るかもしれないという内容でした。

その中でメタノールは代替燃料として移行し始めています。

そして今回のアンモニア。

アンモニアは既に非硫黄用途などで使われており、輸送や貯蔵のノウハウは既にあります。

海運業界も脱炭素に向けて進んでいます。

マースクはメタノールだけじゃなく、アンモニア燃料も使う方向で検討しているということが分かりました。

今後の代替エネルギーの主役がどこになっていくのかが注目です。