どうもこんにちは、飯野です。
本日はWSJの記事から、「北米の小売業者、在庫整理が一段落し、再入荷が近づく予感」についてお話していきたいと思います。
2023年5月25日イーノさんの物流ラジオ
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北米、在庫整理一段落
北米の大手小売業者は、過剰在庫の削減をほぼ完了し、この秋に新商品を棚に並べる準備を進めていることを示唆しており、貨物輸送業者にとっては明るい兆しとなっています。
ターゲットの第一四半期末の在庫は前年同期比で16%減少、ウォルマートは米国内の在庫を過去1年間で9%削減しました。
両社のバランスシートから数億ドルの商品が削減され、混雑したサプライチェーンにスペースが生まれつつあることを示唆しています。
再入荷近づく
ターゲット社のCOOは、秋に向けて新しい商品を店頭に並べることに目を向けていると語っています。
また、ウォルマートのCEOは、「在庫は改善され、過剰在庫は減り続けている。それは数字に表れ、店舗訪問で実際にそれを見ている」としています。
過剰在庫の発生
コロナの大流行時に多くの活動が制限される中、サービス消費も制限されたため、消費者は多くの商品を購入していました。
しかし、昨年春からサービス業への急激な回帰が始まり、小売業者の倉庫は過剰在庫の状態になりました。
小売業者は海外からの注文を控え、過剰在庫を減らさなければいけない状況でした。
貨物量減少による影響
ドイツのコンテナ船会社ハパックロイドは今月、貨物量が4.9%減少したため、第1四半期の収益が33%減の60億ドル強に落ち込んだと発表しました。
しかし、世界第5位のコンテナ船会社である同社は、出荷動向が四半期末にかけて回復してきたとも述べています。
北米向け航路、貨物量増えるか
このラジオでも、北米の小売業者は過剰在庫を抱え、仕入れを控えているというお話をずっとしてきました。
しかし、第一四半期が終わった時点では在庫量は着実に減ってきており、ターゲットは新商品を棚に並べることを考えていると発表しました。
ピークシーズンに向けて
北米向けの航路は一般的に6月、7月、8月にピークシーズンを迎え、GRIというサーチャージ一括値上げもあります。
中国の国慶節、10月1日の前には貨物量が増え、北米のブラックフライデーがある11月の第四金曜日には大きなセールが行われます。
去年は小売業者が在庫を抱えていたため、そこまで盛り上がらなかったと記憶しています。今年は記事で紹介したように在庫が減ってきているので、輸送量は増えるかもしれません。
北米西海岸向けの海上運賃は底値が決まったともいわれており、これからスポット運賃は上がっていくかもしれません。
引き続き北米のマーケット状況に注目です。
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