西濃シェンカー 社長へのインタビュー!デジタル化、人材の多様化、サステナビリティーへの取り組み

どうもこんにちは、飯野です。

本日は海事新聞のニュースから、「西濃シェンカー、オン・シュウウェイ社長へのインタビュー記事」についてお話していきたいと思います。

2022年2月25日イーノさんの物流ラジオ

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西濃シェンカーとは

独DBシェンカーと日本のセイノーホールディングスの合弁会社である西濃シェンカーに、昨年9月にオン・シュウウェイというアジア人の女性が社長に就任しました。

デジタル化、人材の多様化、サステナビリティーへ取り組んでいます。その活動内容が面白かったので紹介していきたいと思います。

これからの物流業界に必要なことを既に実践していっている、大変革新的な社長さんです。

昨今のお仕事内容について

日本事業の現状は?

「半導体、エレクトロニクス、ヘルスケア、自動車関連を中心に顧客の物流需要は力強い伸びを見せているので、チャレンジングな状況である」としています。

現在、港の混雑、労働力不足、スペース不足などが世界中で起こっています。

混乱への対応は?

「西濃シェンカーは長年提供している代替ソリューションへの需要が高まっている」とおっしゃっています。

海上輸送を使い、途中から航空輸送するシー&エアサービスや、海上輸送と列車を組み合わせた、シー&レイルなど、複合輸送サービスがあります。

他にも、緊急の航空輸送需要に対しては欧州、米国向けの定期チャーター便を提供し、スポットチャーターも手配しています。

フォワーダーならではの対応

こういった自由な組み合わせで輸送上の問題解決を出来る、フォワーダーならではの動きができている会社です。

また、グローバルフォワーダーの強みとして、「航空や海上のキャリアと強い関係を構築し、事前にキャパシティーを押さえていることもグローバルプレーヤーとしての強みの一つだ」としています。

「日本とシンガポール、ドイツ本社で情報を共有し、購買を最適化している」と続けています。大手フォワーダーだと、世界規模でものすごい物量をベースにキャリアに交渉出来ます。

日本事業への課題

ここからが僕が面白いと思った本題です。

日本事業に課題はあるか?

「日本に限ったことではないが、スピード感を持って柔軟に変化し、日本のデジタル化、自動化、ロボット化をさらに推進していきたい」とおっしゃっています。

日本は製造分野に比べ、物流分野のデジタル化・自動化が遅れていると言われています。

「日本のロジスティクスにはまだまだ進化していく余地がある。デジタル化を加速するに当たっては、DBシェンカーが世界中で蓄積してきた知見からトップレベルのものを展開できる。」

「これに顧客のニーズに合わせた日本独自の取り組みを組み合わせていく」と発言しています。

自動化機器の導入

大手外資だからこそ見えている景色であり、国外での実績・経験をもとに、それを日本市場にカスタマイズして導入していこうとしています。

西濃シェンカーは、国内ではB to C物流の業務などで、自動化機器を導入しています。

フォワーディング業務では書類作成などにロボティック・プロセス・オートメーションを活用しており、社員はより付加価値の高い業務に集中できるように対応しています。

今の時代、簡単な書類作成は人がやらなくてもやっていけます。

本当に書類が多い業界なので、一般的な業務の書類作成はどんどん自動化していくべきだと思います。

サステナビリティーへの取り組みは?

「DBシェンカーはサステナビリティーを重要課題とし、その一環として2022年にEV(電気自動車)・トラックを導入するなどサプライチェーンの脱炭素化にも取り組んでいる」とのことです。

これからのロジスティクスで必要・重要と言われていることを実行されている革新的な会社だと思います。

人材の呼び込み

更にここもポイントですが、最も重要なことは「ロジスティクス業界に人材を呼び込むこと」としていることです。

社長曰く、「シンガポールではインダストリアル・エンジニアリングや自動化の専門家がロジスティクス産業で活躍している」

さすが外資ですね。

人材の確保にはどう取り組むか

「西濃シェンカーはジェンダー・ダイバーシティーを重視しており、性別に関係なく個々人の才能を評価する。」

「サプライチェーン産業は歴史的に男性中心だったが、当社のマネジメント層では女性が複数活躍している。今後もより多くの女性が業界にジョインし、リーダーとして力を発揮していくよう後押ししたい」

ジェンダー関係ない人材評価

これから、この人材という点はとても重要だと思います。弊社のタイのグループでも抜群に優秀な女性社長がいます。

一方でタイにある日系の会社で、「何しにきたの?」という日本人の男性社員は結構いた印象があります。

日本の会社でも、どういう人事評価か分かりませんが、なぜか評価されている男性の社員や、評価されていない本当は優秀な人がいるはずだと考えます。

優秀な人材はジェンダー関係なく正当に評価されるべきです。

これからの起業について

僕がこれから起業しようとしている会社は、国際物流業界・サプライチェーン業界での人材紹介業です。グローバル人材、女性の管理職、物流のIT人材の3本柱で行く予定です。

女性役員をパートナーとし、IT人材に関しては僕がプログラミングを現在必死で勉強中です。

僕自身も人材が本当に大切だと思っており、優秀な人材で事業が大きく変わる、ということは実際に経験しています。

今回の記事を読み、西濃シェンカーのオン社長にぜひお会いしたいと思いました。革新的なので、古い業界の商習慣を大企業が覆して欲しいです。

今後も応援していきたいと思います。