どうもこんにちは、飯野です。
本日は海事新聞からのニュースで、「北米西岸向けの現時点でのコンテナ運賃」についてお話していきたいと思います。
2022年2月24日イーノさんの物流ラジオ
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北米向け運賃、最高値
アジア発北米向けコンテナ運賃が、引き続き上昇傾向にあります。
2月18日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃は、40フィートコンテナ当たり8,117ドルとなり、2週連続で過去最高値を更新しました。
他航路のレート
北米西岸向けの値上がりが続く一方、北米東岸向けは1万870ドル/40’と前週比では152ドルの値下がり。
北欧州向けは20フィートコンテナ当たり7,652ドル(前週比25ドル減)、地中海向けは7,416ドル(前週比19ドル減)となりました。
旧正月明けて
旧正月明け直後は値下がりするものの、今年は全体的に少しの値下がりにとどまっています。昨年秋以降は多少の値動きの変動はありますが、ほぼ横ばいで、目立って大きな動きは出ていません。
他には、南北航路やアジア域内も旧正月明けで少しの値下がりとなりましたが、大きく崩れるような印象はなく、現場の感覚でも、タイ発で特に価格が大きく変わっている印象はありません。
コロナ禍前であれば、旧正月明けで需給が緩みますが、その気配は出ておらず、短期契約のコンテナ運賃市況は依然として高止まりする傾向にあります。
北米西岸の状況
米西岸ロサンゼルス・ロングビーチ両港の沖まちコンテナ船は、先週末時点で76隻と、依然として高水準です。
減ってきてはいますが、76隻は多い数字です。
続く価格上昇
今現在も西海岸向けの価格が上がり、最高値を更新しています。
年末年始から旧正月にかけて、価格の天井が見えたような気がしていましたが、まだ上がっているというのに少し驚きました。
空コンテナの改善
北米の状況の確認のため、ウォール・ストリートジャーナル、ジョブドットコムの記事を読みました。
北米西岸港湾の空のコンテナの扱いは改善してきたようです。
臨時の空コンテナだけを輸送するスイーパー船を75隻以上つかい、アジアにコンテナを回送したことで、ターミナルに少し作業スペースが出来、改善傾向にあります。
続くスペース不足
とはいえ、現場の感覚からしても、ボトルネックが解消はしておらず、特に北米向けは、依然としてスペース不足は続いています。
先日も、他のフォワーダーでスペース取れないからイーノさんの会社でとれないか?と依頼されました。幸い、弊社では取ることが出来ましたが、仕入れがあまり強くないと売れるものがなく、厳しい状況が続いています。
運賃市況については実務をされている方、投資家の方も気になるところだと思うので、引き続き発信していきたいと思います。
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