ONE、税引き後利益 2期連続で2兆円超え!前期比10%減

どうもこんにちは、飯野です。

本日は5月1日付の海事新聞の記事から、「ONE、税引き後利益、2期連続2兆円超」についてお話していきたいと思います。

2023年5月1日イーノさんの物流ラジオ

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ONE、2期連続2兆円超え

オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)の2023年3月期の税引き後利益は、前期比10%減の149億9,700万ドル(約2兆239億円)となりました。

下期以降の需給軟化に伴う市況悪化で通期では減益となったものの、2期連続の2兆円超えを達成しました。

今期の見通し

ONEの株主である商船三井は4月28日の会見で、「ONEの(2024年3月期)最終利益は、運用益を含めて12億ドル(約1,560億円)程度となると見ている」と説明しています。

今期の見通しについてはサプライチェーンの混乱の余波や、消費者行動の変化などによるトレードパターンの変化がある中、現時点では未定としています。

更に、「2―3月頭に短期運賃が下げ止まり、反転状況となった。各社北米航路を中心に値上げをしている状況で、北米の在庫調整も夏以降落ち着くだろう」としています。

新造船による供給

新造コンテナ船竣工による供給圧力については、下期から出てくると見ているものの、一部竣工が遅れているという話もあります。

マーケットや環境規制を考えると、スクラップも進展していく見込みで、需給面で大きなギャップが出るとは見ていない、との見解を示しました。

市場への影響

2期連続で2兆円を達成しましたが、来年3月期では約1,560億円と、かなりの差が出ます。

先週のロジラジでは、WSJの記事から、サプライチェーンが再構築されていくかもしれないとお伝えしました。

脱・中国の浸透、西海岸よりガルフや東海岸の使用、米国内のインターモーダルの普及、さらにインドやメキシコも生産国として注目されていてきます。

グローバル規模でのマーケットの変化は船会社の経営に大きく影響してくると思います。

大手フォワーダーさんは各国に支店があるため、そこを強化していきやすいでしょう。

僕らみたいな小さなフォワーダーは代理店を通じて強化する流れになり、戦略的に動いていかないといけません。

マーケットの流れは随時アップデートしていきます。