どうもこんにちは飯野です。
今日のテーマは、貨物保険に入らずに事故を起こしたらどうなるのか?というテーマでお話をしていきたいと思います。
2021年9月21日イーノさんの物流ラジオ
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失敗を共有する理由
これは実際に私が貨物保険を入らずに事故を起こしてしまった経験があり、その実体験を元にした内容です。
当時はお客様に大きなご迷惑をおかけしてしまったことを、このようなパブリックな場所でお伝えするのは もしかしたら良くない事かもしれません。
しかし失敗を共有することで、同じような失敗をする人が減れば良いなという思いでお伝えします。
中古機械の国内輸送
数年前にタイで中古機械の国内輸送をした時の話です。タイの港から工業団地までトレーラーで運ぶ手配をしました。
この中古機械は金額が数千万円する高額なものです。しかし輸送距離が短いということもあり、貨物保険に入らずに輸送手配をしてしまったのです。
人間の仕事にはミスがある
そして配送日の朝。「事故をしてしまった。。」との連絡がありました。重量がある機械で下り坂のカーブを曲がりきれずにトレーラーが横転してしまったのです。
当然ですが誰も事故を起こそうとして、事故った訳ではありません。人間が対応する以上 間違いが起こるケースは必ずあります。
お客様は貨物保険に入っていたので、機械の金額の補償を受け取ることが出来ました。
保険会社に訴えられる
事故の処理があり、数ヶ月がたったある日のこと。一通の通知書が法律事務所から送られてきます。内容を確認してみると、お客様に貨物事故の補償をした保険会社が弊社を訴えるとのこと。
貨物保険に入らずに事故を起こすと、お客様の保険会社に訴えられます。
この時に弊社に出来る対応は
①裁判を起こす
②示談金を支払う
となります。
裁判を起こすとなると必要書類を手配したり、裁判所に出向いたりとかなりの時間を取られます。そもそもは弊社の責任なので示談金を支払うという選択を取りました。
小さな利益で大きな損失
本来のこのトラック輸送案件の利益は約THB1,000(約3,500円)/トラックでした。それが貨物保険に入らずに事故を起こしてしまったので、数百万円の損失となってしまったのです。
この失敗から学んだことは、機械などの価値が高く輸送が難しいものは、短距離であっても必ず貨物保険に入るということです。
貨物保険に加入する事が理由で売値が高くなり失注したとしても、貨物保険は必ず必要だと強く思いました。
まとめ
当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、「仕事の慣れ」や「ちょっとくらい」という甘い考えが、時に大きな問題につながります。
今回お話しした私の失敗体験が、普段の仕事に慣れた皆さんへの注意喚起につながれば幸いです。
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