どうもこんにちは、飯野です。
本日は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事から、「LA、LB港の船の沖まちが改善してきている」についてお話していきたいと思います。
2022年2月14日イーノさんの物流ラジオ
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LA、LB港の沖待ち船
現在のLAとLBの港の入港まちのコンテナ船の数は、先週の火曜日の時点で78隻となり、1ヶ月前のピークである109隻から減少しています。
港湾関係者によると、12月の連休前後に急増したトレンドが減少し始めたのか、もしくは2月1日から始まった旧正月休暇のためにアジアの工場が減速したことによる一時的な休息なのかは、まだ不明であるとのことです。
荷揚げ待ちは未だ深刻
船舶の沖まちは11月11日以降で最も少ないですが、混雑は歴史的に見ても深刻な状況であると報じられています。
LA港では、コンテナ船が荷揚げするまで平均18日間も待つ状態です。コロナ前は船が停泊するのを待たされるのは珍しいことでした。
サプライチェーンのボトルネック
デンマークのコンテナ船会社 MaerskのCEOは今週、サプライチェーンのボトルネックは少なくとも6月まで続くと予想していると述べています。
しかし海運業界関係者は、荷物の運搬にかかる制約が緩和されつつあり、明るい兆しを指摘しています。
コロナ・オミクロン株の影響
オミクロンによってLA、LB港で新年の欠勤が急増しましたが、現在ではより多くの労働者が職場に戻っています。
1月には1日150件もの欠勤者が、現在では1日に25〜35件となっています。
コンテナ船搬出処理量増加
コンテナの港からの搬出も早くなってきています。
ロサンゼルス港のYusen Terminalsの施設では、1週間の処理量が過去2週間で55%増加しました。
旧正月は、アジアの工場が生産を縮小し、出稼ぎ労働者が休暇で家族の元に戻るため、一般的に米国の港湾の入港量は減少傾向にあると記事に書いてあります。
船の滞留解消はいつまで
一方で、デンマークに拠点を置く船舶コンサルティング会社Sea-Intelligenceの専門家によると、過去の船舶の沖まちに基づき、オペレーションがより効率的に行われるようになれば、船の滞留を解消するのに8~9カ月かかる可能性があるとしています。
今から8~9か月というと、ほぼ年末になります。まだ明確な進展の兆しは見えていません。
ボトルネックの解消断言は時期尚早
シーインテリジェンス社の副社長は、「今のところ、米国のサプライチェーンにおける重要なボトルネックが解消されたと断言するのは時期尚早だと考えている」と述べています。
よくなってはきているけれど、まだ分からない、という状況です。
しかし、現段階では沖まちや港、倉庫の混雑が今後も更に増えていくという感じではなく、価格も高い水準ではあっても安定するかもしれないと思います。
まだ旧正月は開けませんが、引き続き情報をお伝えしていきたいと思います。
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