どうもこんにちは、飯野です。
本日は5月2日の海事新聞から、「上海ロックダウンで日本発北米向けの需給が軟化」についてお話していきたいと思います。
2022年5月2日イーノさんの物流ラジオ
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日本経由北米向け貨物激減
上海市のロックダウンの長期化で、日本発の長距離貨物輸送に影響が出ています。
上海がロックダウンして1ヶ月経ち、日々ニュースとなっています。
複数のフォワーダーによると、工場の操業停止やフライトキャンセルなどを背景として、中国発の航空物量が減少しています。
これまで日本経由で北米に輸送されていた中国貨物が激減したことで、日本発北米向けの航空貨物はスペース需給が緩んでいるようです。
中国から北米への直送もあると思いますが、日本で積み替えて北米へ送るルートもあります。
中国発の貨物が少ないので、日本から北米向けのスペースが出来るようになりました。
中国での相次ぐ貨物便キャンセル
上海の浦東国際空港発着では相次いで貨物便のフライトキャンセルが発生しています。
日本発北米向けでは海上の混乱による航空シフトが続いていますが、半導体の供給不足などで自動車関連の荷動きが鈍くなり、物量が減ってきていました。
例年であれば、ゴールデンウイーク前で物量が増える時期ですが、今年は「駆け込みはほとんどない」状態で荷動きは落ち着いているとフォワーダーの担当者は記事で述べています。
ここに、中国からの経由貨物の減少が重なり、需給が大幅に緩んだ格好で、運賃も軟化しています。
フォワーダーへの負荷
大手フォワーダーは「航空会社から提示される金額は下がっていないが、すでに手配済みのチャーターのスペースが埋まらず、フォワーダーは必然的に売値を安くせざるを得ない」と話しています。
航空機をチャーターしているので、何とかスペースを埋めるよう、スペースの投げ売りのような状態です。
去年の中国の国慶節でも同じような感じのことがありました。電力不足で生産が終わらない貨物のBookingにキャンセルが相次ぎ、スペースをフォワーダーが安価で売り出していました。
中小規模のフォワーダーも競争力のある値段を出さなければならず、荷主に提示する運賃が下がっていると記事では締めくくっています。
今後の流れ
こういったイレギュラーなことがあるため価格はなかなか安定しません。フォワーダーとしてはこういう状況にすぐに対応しないといけません。
スペースが取りやすくなっているのは実務者からしたら嬉しいことではありますが、これがどのようになっていくのか、引き続き情報チェックして発信していきます。
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