どうもこんにちは、飯野です。
本日は、2/16付の海事新聞の記事から、「北米航路、SC交渉が佳境に、今年は買い手が主導」についてお話していきたいと思います。
2023年2月16日イーノさんの物流ラジオ
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北米航路サービスコントラクト、交渉佳境
日系荷主とコンテナ船社の北米航路サービスコントラクト(SC)交渉が早くも佳境を迎えています。
コロナ禍による混乱が収束し、サプライチェーンの正常化が進む一方、これまでの好調な荷動きの反動で荷主側の過剰在庫が顕在化。
需給が緩んだ状態で、昨年までとは一転して買い手主導の交渉となっています。
日本市場への影響
終盤を迎えている米大手小売業者ウォルマートの交渉が2月末にも決まるもようで、その動向次第では日本市場への影響も大きくなりそうです。
年間契約が中心の日本
昨年7月以降、北米向けを中心にコンテナ運賃は値下がりを続けていたものの、これはあくまでもスポットなど短期運賃でした。
日系荷主は年間契約が中心だったため、それほど影響は大きくありませんでした。
アジア発ではスポット運賃の急落で年間契約を修正する動きは頻発していましたが、日本市場にはあまり波及しませんでした。
しかし、2023年度の運賃交渉が動き出したことで、日本発でも年間契約を修正する動きが増え始めた背景があるようです。
大手荷主の入札ほぼ終了
大手荷主の1次入札は1月末までにほぼ終了。
船社関係者からは「北米東岸向けは当初、40フィートコンテナ当たり3,500ドル前後を落としどころと考えていたが、それでは入札の獲得は難しいかもしれない」との声も聞かれます。
このように市況が軟化傾向で買い手優位の場合、運賃交渉は短期決戦というのが一般的でした。
しかし、「荷主側がさらに値下げを求めれば長引く可能性もあるのでは」と、船社関係者が指摘する声もあります。
SC運賃とスポット運賃
去年とは全く違う状況です。
去年のSCの交渉は運賃よりもスペース重視で、金額はほぼ船会社の言い値でした。
SCの金額は高い金額で締結されましたが、スポット運賃が安くなっていったため、SCを結んでいてもスポット運賃を使う荷主さんもいました。
日本市場での実情
2021年にとにかくスペースを確保してくれた船会社に感謝もあり、契約もあるため、高いSC運賃を払い続けた日本の荷主もいます。
記事には、アジア発ではスポット運賃の急落で年間契約を修正する動きは頻発していたものの、日本市場にはあまり波及しなかった、との報告もあります。
コロナ前かそれ以下に
そして年が明け、コロナ前と同じような運賃水準か、それ以下というケースも出てきています。
スポット運賃についても、コロナ前で踏みとどまるか、それ以下になるか。
北米の景気がいつ回復してくるのか。北米の在庫状況はどうなるのか。
北米労使交渉で港の自動化についての議論になった時に港がストップするのか。
ここら辺に意識をして、情報をとっていきたいと思います。
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