LA港・LB港の沖待ち悪化で LA港平均待機日数 21.5日!中国でも「過去20年で最悪」状態

どうもこんにちは、飯野です。

今日はLA・LB港湾の混雑は全く改善せず、またアジアも深刻で、「過去20年で最悪」というニュースがありましたので、それについてお話していきたいと思います。

2021年10月26日イーノさんの物流ラジオ

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LA港、LB港で沖待ち悪化

10月22日時点、LA港、LB港の入港待ちコンテナ船は76隻もあります。以前から全く改善が見られない状態です。

船社関係者によると、「船が北米から戻れずスケジュールはガタガタ。もはや定曜日サービスを維持できない」とのことです。

中国各港でも沖待ちは常態化しており、「過去20年で最悪の状況」との声が強まっています。

現在の平均待機日数

LA港:21.5日
LB港:11日

上海からLA港までの航海日数は約12日なので、これがどれほど長いかわかるかと思います。

改善の兆しは?

米バイデン大統領はLA港の24時間稼働を関係者に協力を求めているものの、現時点では改善効果は見えてきていません。

また、以前のニュースで、ウォルマート、ターゲット、Fedexなど大手荷主も引き取りを24時間体制で協力し、それにより3,500個/週を多く取り出せると発表があったとお伝えしましたが、全く足りてないのが現状です。

中国でも過去20年で最悪の状態

中国の上海港、寧波港、塩田港、また香港でも平均2−3日の入港待ちが発生しており、今は全くスケジュール通りには進んでいません。
 
これはコロナ感染により、港湾の作業員不足でコンテナの目詰まりが港で発生してしまったことが一因です。

一度発生してしまった目詰まりは、やはりそう簡単には解消されません。

港の自動化

マースクのグループ会社の港湾部門APMターミナルズが中国の港湾荷役機器メーカー最大手の会社と、アライアンスの覚書を締結したと発表がありました。

これは、コンテナ荷役機器の自動化を含む、自動化ソリューションを共同開発することが狙いです。

両社は既に23年に及ぶ取引関係があり、APMターミナルズ(マーススクのグループ会社)はイタリア・メキシコ・モロッコなどのターミナルで導入実績があります。

デンマーク・オーフス港では先日、自動ストラドルキャリアの実証実験を開始したと発表しています。

2022年7月、北米西岸の労働協約失効により交渉がスタートしますが、そこで、港の自動化がテーマになり、労働者の間で一悶着起こりそうです。

とはいえ、マースクのグループ会社の例もあり、港の自動化は進んでいきます。

将来的にはよりスムーズなサプライチェーンになるのではないかと期待をしています。