どうもこんにちは、飯野です。
今日は、実務のお話になりますが、昨今の本船遅延について話をしていきたいと思います。
2021年12月2日イーノさんの物流ラジオ
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アジア各港でも混雑発生
貿易・国際物流に携わっている人なら実感していると思いますが、現在、ほとんどの船がスケジュール通りに運行をせず、遅れています。
先日お客さんに「遅れがひどいので他のフォワーダーさんを使います」と言われました。けれど正直、どのフォワーダー使っても同じだと思います。
北米西岸の混雑はこれまでも説明しているとおり混雑が続いていますが、アジアの各港でも混雑が発生しています。
上海、釜山、シンガポールなどで、1日〜3日くらいの沖まちがあり、その沖待ちによって、積み下ろしが遅れている状態です。
抜港による更なる混乱
そういった沖待ちが発生している港を航路に含んでいるサービスでは、1つの港で沖まちがあるだけで遅れが確定してしまいます。
そうなると、船会社はスケジュールを元に戻す為に抜港をします。抜港された港で積む予定だった場合は、積み込みができず、またそれで混乱していってしまいます。
予約とスペース
今は、直前のBookingではスペースが取れないので、船の予約は数週間前に決まります。遅れない船を選ぶのは極めて難しい、というより無理だと思います。
各船の本船の動向は分かりますが、船会社がBooking状況を開示していないため、Booking状況も含めて確認することはできません。
また、スペース状況が分からないので、遅れを考慮して船会社を選んでBookingもできません。例えば、ある船が遅れてないと分かっても、Bookingできるのが1ヶ月後となってしまいます。
特定の船会社は遅れがあってその分運賃が安い場合、または別の遅れの少ない船会社の運賃が高い場合があります。
どっちを選びますか?という状況です。
コントロールできない中での対応
港の混雑は船会社の問題というわけではなく、コントロールできない問題です。
例えば、弊社のサービスが悪ければ、改善の努力をしますが、コントロールできないところを言われても、どうしょうもないのが現状です。とはいえ、お客さんにもお客さんの都合があるのは理解できます。
現状の中でどのような選択をするのかという話になると思いますので、現状をお伝えする必要があると思った次第です。
このようなマーケット状況ですので何卒ご理解ください、というお話でした。
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