どうもこんにちは、飯野です。
今日は海事新聞のニュースから、「北米西岸航路で、日本発でも欠便が急増」というテーマでお話していきたいと思います。
2021年12月22日イーノさんの物流ラジオ
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日本発、北米向け欠便急増
米国西岸のロサンゼルス(LA)港・ロングビーチ(LB)港の混雑を連日報じていますが、アジア側へのコンテナ船の戻りが大幅に遅延し、日本発で欠便が急増しています。
LA・LB港があるサンペドロ湾でのコンテナ待機船は、17日時点でLA,LB港の近いところにあるのが23隻、排ガスが懸念されて40マイル(64km)以上離れた沖合で入港待ちしている本船が69隻で、合計92隻沖待ち状態です。
日本から北米に向かったコンテナが帰ってくることが出来ず、スケジュール通りに本船を運航できておらず、欠便が急増しています。
特に年明け1月の日本発の北米西岸北部向けサービスでは、4週のうち3週が欠便と、ほぼ船が来ない状況です。もう定期サービスとはいえない水準になりつつある、と記事にありました。
東アジア発、北米向けコンテナ輸送量
今日のニュースで、11月のアジア18カ国から北米向けコンテナ輸送量と日本発便のボリュームについて記事がありました。
11月のアジア18カ国・地域発 米国向けは前年同月比3%増の185.8万TEUと、4カ月ぶりのプラスとなっています。11月単月としては過去最多を記録し、中国積みなどが好調でした。
一方で日本積みは2カ月連続で減少しています。
国・地域別で11月実績は
中国積み:7%増の115.1万TEU
韓国積み:3%増の9.3万TEU
台湾積み:2%増の7万TEU
東アジアが好調でしたが、これに対して、日本積みは14%減の4.8万TEUで韓国の約半分でした。
主力の自動車部品などが減ったり、さっき説明した欠便や、コンテナ不足が原因かもしれないと記事に報じられています。
日本発のコンテナ数減少
海事センターの北米向けの統計で、北米向けで、日本・台湾・韓国のボリュームを確認していました。
2000年の年間の物量は
日本積み:81万TEU
台湾積み:65万TEU
韓国積み:46万TEU
2009年に韓国に逆転され
韓国積み:52万TEU
日本積み:51万TEU
リーマンショック後の影響があってか、30万TEU減っており、ここからずっと韓国に負け続けています。
2019年には台湾に逆転され
日本積み:66万TEU
台湾積み:71万TEU
韓国積み:91万TEU
今年の1月ー11月の統計は
日本積み:53万TEU
台湾積み:77万TEU
韓国積み:101万TEU
日本は工場を他の国に移していたり、半導体の需要の高さも影響していると思います。日本は半導体の素材はありますが、製造では大きく後退していっています。
20年で約30%の減少
2000年に比較して日本から北米は81万TEU から、今年の着地見込みは59万TEUとなり、20年で北米向けの輸出量が30%近くダウンしています。
調べながら、色々と考えさせられるなと思った今日のお話です。
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